暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
二十一話:私たちの密談
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は」
「わかったもういい。それはしないから」

 碌なことにならないというのは、よくわかった。

「遺跡で、パパンとずっと一緒にいるのは?」

 離れたから人質にされたのであって、一緒にいれば大丈夫なんじゃないの?

「無理。遺跡に来る魔物が、結構強い。パパンでも、瞬殺はできないレベル。パパンひとりなら負けないとは言え、一瞬の隙も無く私とヘンリーを守り切るとか、無理」

 ……だよね。
 レベルがようやく二桁に届こうか程度のお子様と、箱入りの王子様だもんね。
 あんなに強いパパンが、子供を人質に取られるゲームのあの演出って、そういうことだよね。

 ……でも!
 なんか!
 なんか、あるんじゃないの?
 なんか、もっと、考えれば!!

「その他にも、想定し得るあらゆる状況が、ここに纏めてあります」

 私の思考を読んだかのように(実際わかってるんだろうけど)『私』が一冊の、分厚い書物を取り出します。

「なにこれ」
「チートの書ーー」

 ネコ型ロボットがドヤ顔でポケットからアイテム取り出すような言い方はやめてほしい。
 しかも、楽しそうでも無いし!

「……なにそれ」
「パパンの死亡回避のために、過去の、未来の『私』たちが、試行を重ねた結果を纏めたもの。読めばわかるけど、なにやっても、余計酷い結果になるか、なにも変わらないか。なんにしても、パパンは助けられない」

 過去の未来のって、ややこしいな!
 言いたいことは、わかるけど!

 ……そんなことより。
 ダメなの?
 ……どうしても?

「それが、地の章」
「章立てなの!?」

 そういうパクり……いやパロディならドーラの書とかにするべきだろ、いやいやそれじゃ万一誰かに見つかったときに私がピンポイントで怪しまれるからやっぱ無いか、とか妙に冷静に考えつつ、『私』の次の言葉を待ちます。

「死ぬのが、避けられないなら。生き返らせるだけ」
「あるの!?方法が!!」

 それも、聞こうとは思ってたけど。
 出来れば死なせない方向で考えたかったから、まだ、私からは聞けなかった。
 でも、別の可能性を検討するのは、後でも出来る。

 とりあえず、今は!
 わかってることを確認するのが、先!

「海の章では、パパン復活や、戦闘に役立つ技術を、主に魔法を中心に纏めております」

 今度はセールストークみたいになってきたが、相変わらず楽しくなさそう。

 ……そりゃ、そうか。
 パパン死亡が避けられないことなら、この『私』の『パパン』は、もう。

「世界樹の花でもあれば、良かったけど。そんな都合のいいもんは無いので」

 別作品(ドラクエW)の、後付けチートアイテムね!
 チートでもなんで
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