第0話「祭囃しが聞こえない頃に」
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なものであるが・・・として口から出てきたのだ。
皆が唖然とするなか、鷹野は怒り狂う様に叫ぶ。
「だから私は一矢報いる為に、あなたを殺して、お爺ちゃんの研究や私自身を侮辱した東京に復讐するのよ・・・・」
そして再び鳴る銃声。その弾が魅音に当たる。魅音は「がっ・・・!!」と言い、糸が切れた人形のように倒れる。私はそれを見て、理性が戻る。
「た、鷹野、殺すなら、ボクだけを殺すのです・・・」
古手は、拳銃を持っている鷹野を説得しようとする。が・・・、鷹野には、全くもって、逆効果であった。
「あなたは殺さないわ。あなたのお友達に色々としてやられたからね。あなたに後悔させてから、殺してやるわ」
「はぅっ・・・!!」
「がはっ・・・!!」
「うぐっ・・・!!」
「うっ・・・み・・・皆・・・!!」
撃たれた順に魅音、圭一、レナ、詩音、沙都子皆が無念の表情で死んでいった。その瞬間、私は目の前が真っ白になった。
何で・・・? 何でこうなってしまったの・・・? 気が付くとまた銃声が鳴った。
「・・・っ!!」
当たったのは古手の腹である。
「梨花!!」
羽入の叫び声と共にそのまま倒れていく・・・
意識がだんだんと遠のいていくのを感じた。
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そして冒頭に戻るわけだ。古手は意識が遠くなる中、鷹野に出来る限りの敵意をぶつける。でもそれも意味を成さないだろう。だって、この最後の世界でも駄目だったのだから。
(あはは・・・もういいや)
羽入もどうせ繰り返せるほどの力も衰えてきている。よって巻き戻す(リセット)は不可能に等しい。今度こそもう終わりだろう。これまでの百年間、大好きな仲間達と過ごせて良かったと思っている。
とても楽しかったな・・・。それももうこんなにもあっけなく終わるんだ。羽入・・・何だかんだ言ってあんたがいなけりゃ、この百年は過ごせなかったわ。
(でも、もういいわよ? あんたもゆっくり休んだって。どうせ巻き戻す(リセット)事できないし、この際バッドエンドでもいいわよね?)
それじゃもう眠るか、お休み。そしてさよなら、愛する仲間達。さよなら、羽入。さよなら、雛見沢。さよなら・・・古手梨花。・・・もう会う事もないわね。
「嫌だ・・・嫌ああああああああ!!」
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