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駄目親父としっかり娘の珍道中
第43話 日焼けにご用心
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険に晒される事となる。それだけはなんとしても避けたかったのだ。
 料亭の入り口を強引に叩く。スライド式の扉が手で叩いた際に揺れ動き、衝撃で音を奏でる。
 中に居た女将がそれに気づき、扉を開けようとした時、その扉は勢い良く開かれた。
「御用改めである。真選組だぁ!」
 名乗りを上げるや否や、隊士達は突入した。驚き腰を抜かす女将を他所に、隊士達は一階を占拠する。危険がないか、他に奴等の手がないか? それらの危険性を排除する為だ。
「総梧、シグナム。俺に続け!」
「へい!」
「分かった!」
 当初の予定通りに、参院は会談を駆け上がり会合が行われていたであろう座敷へと蹴り上がる。
「真選組だぁ! 神妙にしろぉ!」
 ふすまを蹴破り中へと躍り出る。だが、其処は既にもぬけの殻であった。こうまで早く退散したとなると、恐らく退路を塞いだのも無駄に終わってるだろう。少々侮っていたか。
「逃げられたか……」
「チッ、以外に鼻が利く奴を雇ってたようだな」
 続いてシグナムも座敷内へと入り苦言を漏らす。彼女とて世界は違えど今は住んでいる世界だ。その世界を悪党の好きにさせるのは彼女の騎士道精神が許さないのである。
 二人は座敷内を歩き回り、何かてがかりがないかを探ろうとした。だが、その際に二人は気付くべきであった。背後で不適に構える沖田の存在に。
(グッバイ、副長……ついでにシグナム。あの世で仲良くマヨネーズでも啜りあって下せぃ)
 ドス黒い感情を腹に持ち、沖田は迷う事なく引き金を引いた。爆音と共に、座敷に向けてバズーカの砲弾が放たれた。その一撃は座敷の窓を破壊し、外にまで爆発の煙が噴出す程だったと言う。
 座敷一帯が黒煙に支配されている。これでは中がどうなってるかを知る事は出来ない。徐々に煙が晴れていく。その中で立ち上がる影が見られた。
「おい総梧、どさくさに紛れて何やらかしてんだ?」
 それは土方だった。どうやら仕留め損なったようである。バズーカを肩に担ぎ、沖田は残念そうに舌打ちをした。
 そんな仕草をした沖田に、土方が容赦なく切れる。
「何舌打ちしてんだてめぇ! 一辺殺すぞゴラァ!」
「いやだなぁ土方さん。ちょいとしたお茶目じゃないですかぃ。何時もの事ですよ。大体俺が土方さんを殺そうとするのは人間が呼吸をするのとそんなに大差ない事ですぜぃ」
「俺をそんな簡単に殺そうとするんじゃねぇ!」
 人を息をするのと同じ感覚で殺されては溜まらない。土方の怒りは至極当然の事と言えた。
 だが、そんな事とは全く別の怒りを腹にもった者がまた此処にも居た。
「おい、それじゃ私のこれはどう説明するつもりだ?」
「は?」
 土方の隣から声がする。其処に居たのはシグナムだった。だが、先ほどとは明らかに何かが違う。
 良く見ると、彼女の髪型は以前の
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