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駄目親父としっかり娘の珍道中
第43話 日焼けにご用心
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た感じだった。そんな浪人達と銀時達の間を横切るかの様に一匹の猫がやってきた。
 全身黒一色の可愛い猫である。
「あ、こいつは!」
「間違いないよ! この猫がヤマト屋さん家の飼い猫のクロミちゃん(3才・オス)だよ!」
 突如、猫を見た途端に銀時達の目の色が変わった。神楽が酢昆布をヒラヒラさせたり、なのはがねこじゃらしを用いたりして注意をそらしている。
 その隙に銀時と新八が跳びかかり捕獲しようとしたが、一足違いで猫は再度逃走を始めた。
 その猫はと言えば、浪人達の間を縫って大通りにまで逃げてしまった。
「馬鹿野郎! 何ボケッと突っ立ってんだてめぇら!」
「えぇ!?」
「捕まえろよ! てめぇらがぶら下げてるその侍魂は飾りかぁボケェ!」
 何故か逆切れされてしまい対応に困る浪人達。この場合どうすれば良いのだろうか? 流石にそんな場面は時代劇でもないので対応に困ってしまったりする。
「どけどけぃ! 待ちやがれクソ猫ぉ!」
「それじゃ、お疲れ様でしたぁ!」
 浪人達を押し退けて猫を追いかけに走る銀時達。その際に再び定春に跨ったなのはが後ろを振り向き浪人達に手を振って労いの言葉を掛ける。
 その言葉に浪人達はただただ唖然としているだけだったのだが。
「もしかして……猫を追いかけてただけだったのか?」
 浪人の一人がそう呟いた。
 あ、今銀時がトラックに撥ねられて遥か彼方へと吹き飛んでしまった。そんな訳で、今日も江戸は賑やかな日常を送っているようでもある。




     ***




 夜の料亭。其処では主に社長とその部下が食事を楽しみ、これからの会社の行く末を話し合ったりしたりするのに適した場所でもある。
 だが、時として悪の密談に用いられたりする場合にも、こう言った夜の料亭は最適な場所とも言える。
 そして、今宵もまた悪の密談が密かに執り行われているのであり―――
「これはこれはカリヤ様、わざわざ遠路はるばるご苦労様です」
「うむ」
 貸切の部屋の中に四人。一人はまるでド○○エ]に出てくるオ○ガ族に似ている姿をしているが服装は派手でアフロヘアーの姿をした天人であった。
 その後ろには腕利きの用心棒と思われる男が一人控えていた。そして、部屋に控えていたのは出っ歯で眼鏡と言った如何にもずる賢そうな感じの男と恰幅の良さそうなボディにウクレレを装備した如何にも欲望の塊と思わしき男の二人が先に部屋にいた。
「して、例の計画はどうなっている?」
「その事に関しては、この計画書をご覧下さい」
 出っ歯がトレードマークの下元がカリヤに差し出した企画書を差し出す。だが、それを渡された途端カリヤは不満そうな顔をしだした。
「ど、どうしましたかカリヤ様? 我等の企画に何かご不満でも?」
「いや、只こんな分厚い
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