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駄目親父としっかり娘の珍道中
第43話 日焼けにご用心
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心は何時までも少年のままだからそう言った類の事しちゃうんだよ。つまり、俺は悪くない! 悪いのはあんな入って下さい的な感じの隠れ家を作ったあいつ等が悪い!」
 等と、自分を正当化する為に禄でもない言い訳をしている銀時だったりする。どうやらこの二人。本編が始まる前に浪人達の秘密の隠れ家で何かをしでかしたらしく、そのせいで彼等の怒りを買ってしまったようだ。
 そんな訳で浪人達から必死に逃げ回っていた四人と一匹だったが、結果的に袋小路へと追い込まれてしまい、逃げ道を失う結果となってしまった。
 回り道をして逃げようとしたが、其処には既に浪人達が肩で息をしながら逃げ道を塞いでしまっていた。
「と、とうとう追い詰めたぞ!」
「なぁに言ってんだよ。必死に追いかけてるお前等が余りにも哀れっぽく見えたから仕方なく追い詰められてやったんだろうが」
「有り難く思えよこのサブキャラ共が! 主役様がわざわざお前等の道楽に付き合ってややるのって滅多にないんだからなぁ!」
 等と、追い詰められておきながらもそのふてぶてしさは相変わらずなようだ。それが浪人達の怒りを更にヒートアップさせる事になるのは間違いないのだが。
「何、その言い訳にもなってない言い訳! ってか、俺等の事さりげなくサブキャラ扱いって何よ!」
「そもそも貴様等何者だ! 何所の手の者達だ? 切り捨てる前に聞いておいてやるから素直に白状致せ!」
 武士の情け、と言う奴なのであろう。最後に切り殺す相手の名前を聞くのは一応礼儀の一つとして挙げられている。
 まぁ、どうせ忘れるのだろうけど。だったら聞くなよ! って思うかも知れないが、それこそが悲しきヤラレキャラの心意気だったりするのだ。
「何者だぁ? そんなに知りたきゃ教えてやるよ!」
 銀時が待ってましたとばかりに笑みを浮かべる。すると四人が一同に集まり胸を張り声を張り上げた。

”家事手伝いから迷子のペット探しまで! 困った事があったら迷わず来るアル! 一時が万事、金さえ払えば何でもやるよん! 任せて安心、お客様の信頼と安心を第一にします! 万事屋銀ちゃんたぁ、俺達の事よぉ!”

 自信満々にそう答える四人。答えきった後、四人はこれまた自信に満ちた顔で浪人達を見ていた。が、浪人達は逆に呆気に取られた顔をしていたのではあるが。
「万事屋って、つまり何でも屋みたいな奴?」
「なるほど、読めたぞ! 貴様等我等の対抗勢力に雇われて、我等の隠れ家に潜入した密偵と言う事だな?」
「いや、全然違うし、そもそもお前等三下の事なんて知りたくもなかったから」
 浪人達の推測に銀時は手を振って否定した。まぁ、実際彼等の事なんて知ったって一文の値打ちにもならないのは明白だったりするのだが。
「じゃ、一体何が目的なんだ!?」
 流石に本当にマジ切れ寸前と言っ
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