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魔法少女リリカルなのは〜転生者の誓い〜
第十二話・再起する転生者
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先日、俺はデバイスを手に入れた。

その事により俺は再度のジュエルシード探索への同伴を求めたがなのはも家族も許可はしてくれなかった。

そこで俺は前回なのはを説き伏せたあの手段を使う事にした。

曰く、高町家伝統交渉手段『武力対話』、通称オハナシである。

俺は身をもって魔法の有無による実力の差というものを体感しているが

父や兄さん、姉さんは魔法の力というものがどれだけ凄いのか分かっていない

つまり、俺はかなりのアドバンテージを持った状態で戦えるのである。

無論、父達もそう易々と俺に勝たせる気はないのだろう

なぜなら、対戦相手が恭也兄さんだからだ。

戦闘方面において、恭也兄さんは父から全幅の信頼を得ているといっても過言ではない

また、俺や美由希姉さんを鍛えてくれたのは恭也兄さんである。

その恭也兄さんが現在、目の前で木刀を構えて


「そんな大きな腕を付けてまともに動けるのか?」


とこちらを挑発してきていた。

正直言うと勝てるかどうかは分からないが俺には秘策があった。

そのため多少無理矢理だが不適な笑みを浮かべ

こちらも挑発を返す。


「兄さんこそ、弟に負ける準備は良いですか?」


兄さんの目が先程よりも幾分か鋭さを増した。


「えーと…、なんだか不穏な空気が流れてるけど…」


周りで観戦していた美由希姉さんが言いづらそうに声をあげる。

それになのはと母も頷いている。

どうやらこのような行為は女性陣には不評らしい

私的には挑発も立派な戦闘技術の一つだと思うのだが・・・


「ごっほん!…、それでは…」


脱線しかけた俺の思考を遮るように美由希姉さんが再び声をあげる。

それでは、という言葉に一瞬で体が緊張に満たされていく


「試合開始!!」


戦いの火蓋が切って落とされた。

始まってすぐに左腕で体を庇うように俺は防御姿勢をとる。


「はッ!!」


僅かに遅れてかけ声とともに左腕に鋭く重い一撃を感じる。


「くっ…、その腕は固いな」


苦々しげにそう呟き、恭也兄さんは再び距離を取った。

しかし、ここまでが俺の計算の内である。


「今だ!」


神速を使い、一瞬で恭也兄さんに近づく

無論、恭也兄さんもそれを防ぐため木刀を構える。

ただそれはこの状況に置いては悪手だと言わざるえない

なぜなら


「何っ!?」


兄さんが驚きの声をあげながら吹き飛ぶ。

防御していたにもかかわらず、だ。

しかし理由は単純


「その腕、とんでもないパワーだな…」


俺の左腕を睨みながらそう呻く兄さ
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