第十二話・再起する転生者
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右手に魔力を集中し、魔力の剣を作り出す
そしてその剣を狙撃手のように正確に
また素早い加速を付けて突き出す。
名付けて
「アクセルスナイパー!!」
俺が右手になにも持っていなかった為、追撃はそれほど威力はないはずと兄さんは読んでいた
だが結果は完全に予想外。俺の攻撃は兄さんの胸の中心を正確に捉えた。
「があッ!?」
その一撃で兄さんは再び吹き飛ばされ
今度は壁にぶつかり気絶してしまった
・・・・・・俺の勝ちのようだ。
周りでは観戦していた家族全員が唖然としている。
「何だって!?」
ちなみに父が一番驚いていた
というか何気に父の驚いた顔を見るのは初めてだったりする。
まあ、それはさておき
とりあえずなのはにこれから探索を手伝って良いのか質問する。
「なのは?」
なのはに声をかけるとこちらを複雑そうな表情で見つめてきた
「あの…その…」
なにか言いたい事がありそうに口を開いたが
その続きの言葉はなのはの口からは発せられなかった。
そして、覚悟を決めたかのように一度目を閉じると
次に目を開いた時
その二つの可愛らしい目にはある種の決意がともっているような気がした。
「なのは本当はみずなお兄ちゃんには二度と戦って欲しくないの…」
瞬間、悲しそうに表情を歪めたが再びその決意の眼差しをこちらに向け言葉を紡ぐ
「でもね、またお兄ちゃんと一緒にいられる時間が増えるんだって思うと何だか嬉しいの…」
そういって悲しそうに笑うなのは
そしてなのは更に言葉を続ける
「お兄ちゃんがあんなひどい事になったのに、こんなこと思っちゃう何てなのはは悪い子なのかな…」
そういって今度こそ悲しそうな表情を隠さず、そう呟いた。
全く・・・、なのはは優し過ぎるな
心のなかでそう呟き俺はなのはに笑顔でこう答えた
「何言ってんだ?俺だってなのはと一緒の時間が増えて嬉しいよ」
「ふぇ!?」
まさか肯定されるとは思っていなかったのか驚いた表情でこちらを見つめるなのは
そこで俺はもう一度笑顔でなのはに語りかける
「だからなのはは悪い子なんかじゃない、俺の自慢の可愛い妹だよ」
この言葉が効いたのか、なのはの顔から悲しさが消えて
笑顔の花が咲く。
やはり、なのはには笑顔が一番似合う
それに、さっきまでこの場を満たしていた暗い感じの空気がなのはの笑顔で浄化されていた。
その雰囲気に美由希姉さんと母は
まあ、仕方ないかといった感じでいまだ気絶している恭也兄さんを介抱しに向かった
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