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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
テイルズオブナイツ・5
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しているといった感じだ。よく見ると由良君の額には軽く血管が浮き出ているので結構いらついているようだ。その光景を見つめる沖浦君は複雑な表情を浮かべるが、直ぐに気を取り直す。

「で、その横でノートに落書きしてるのが鷺月子(さぎつきこ)ちゃん」
「よくあの近くで平然としていられるね」
「彼女、天然でマイペースなんだ。それからあっちにいるのが・・・」

ふぅむ、この教室のメンバーはどこか我が強いというか、独特の存在感を発している人が多いように感じる。よく見ると銀髪オッドアイの少年や人の心が読めそうな少女、世界を大いに盛り上げそうな少女など愉快そうな面々が揃っているので退屈はしなさそうだ。







「This day just can't get that much worse! (今日以上に最悪な日は無い)
 Please, return to human being! (お願いだから俺を人間に戻してくれよ)
 Whatever doesn't impress it unto me!  (何も感じられないこの世界を)
 Please make this a real world!  (頼むから俺の知る現実に変えてくれ!)」
「もう少しゴキゲンな歌を歌えよリョーゴくぅん・・・」
「何を歌おうがリョーゴ君の勝手でしょ?アンタが口出すことじゃないわ!」
「ンだとこのアマ!?」
「何よこの悪ガキ!!」
「・・・喧嘩はよくない」

何やらよくわからない英語の歌を歌いながら歩く沖浦君。その後ろを行く僕、由良君、羽丘ちゃん。現在僕達は街を散策中である。土地勘がない僕を沖浦君が案内する話になったところ急に由良君が一緒に行くと言い出し、それを訝しんだ羽丘ちゃんがそれについていくと言い出したためこんなメンバーになっている。
羽丘ちゃん曰く、「正義の事だからどーせ隙を見て二人にちょっかい出そうって魂胆に決まってるわ!!全くこんなに悪ガキなのに名前が”正義”だっていうんだからヒニクよね!」とのこと。
なお先頭で歌っている沖浦君は明らかに羽丘ちゃんがついてくると言い出してから機嫌がいい(機嫌がいいのに歌の内容がアレである。歌のレパートリーそのものがネガティブなのかもしれない)。たぶん羽丘ちゃんが好きなんだろうなぁ。

大体3人の関係が見えてきた。沖浦君は気弱なため由良君にイジメられる。その由良君につっかかる羽丘ちゃんは沖浦君にとって憧れの存在なのだろう。由良君と羽丘ちゃんは敵対関係だけど、由良君が悪いことをしないようにと羽丘ちゃんはいつも由良君を見張っている。近づきたい人と近づきたくない人が同時に存在するため沖浦君は羽丘ちゃんに思うように近づけない、といった感じだろう。

「〜♪・・・あっと、ここから真っ直ぐ行くと山道に出
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