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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
テイルズオブナイツ・5
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帰ってきたと言うべきか言わざるべきか。卒業間近で死んでしまったためついぞ卒業の叶わなかった母校に思いを馳せながら、僕は新たなる母校へと降り立った。
校舎が木製じゃない上にプールがあるなんてブルジョワ過ぎる・・・え?いまどき木造の校舎なんて逆に珍しい!?

(そうなんですかゼルギウスさん!?)
≪そのようだ≫
(そんなに繁栄したら恐怖の大王が舞い降りて世界が壊れちゃうかも)
≪少年、ノストラダムスの予言なら外れたぞ≫
(え゛ぇ!?もう21世紀だったの!?カルチャーショーック!!)

ここは未来の世界だったのか。珍しいものたくさんあるけど”都会ってこんなものあるんだ”くらいにしか考えてなかった。密かに無念だった21世紀突入イベントが既に終わってると知って僕の心はマリッジブルー。蒼の力を見せてあげられそうな気分だ。


学校の名は、私立聖祥大学付属小学校・・・ではない。最初はそこに入れられるという話だったのだが、この学園は小学校から大学までエスカレーター式らしく求められる学力も高め、おまけに学費がかなーりシャレにならない額だったためこっちから遠慮した。名門とか言われる学校ってあんなに金とるんだね・・・いくらなんでも会ったばかりの人にそこまでお金を払ってもらう訳には・・・とネゴシエーションした結果、僕はもっと普通の小学校――私立・陽色(ひのいろ)小学校――に入ることに相成った。

僕は前世では小学6年生だったわけだが、ここに来てからはどうも体が縮んでいるせいで肉体年齢10歳前後という何ともはっきりしない感じになった。これも黒ずくめのオッサンたち仕業に違いない…と思ったけどよく考えたらあのオジサンの仕業だよね。学力テストで小学6年生相当の学力があることは認められたが、とりあえず仮年齢が10歳なので肉体年齢の方を優先して小学5年生に編入された。


細かいことは省略して教室。カットカットカット、時間を消し飛ばして結果だけ残す。


この学校に来てすぐに、沖浦涼吾(おきうらりょうご)という子と友達になった。なんだか内気で気弱な所に親近感を覚えたからだ。という訳で今彼にクラスのメンバーの事を教えてもらってる。
沖浦君はクラスで孤立しがちみたいで寂しかったのか、僕の頼みを妙に嬉しそうに引き受けてくれた。

「あそこでニコニコしてるのが由良正義(ゆらまさよし)君。優しそうに見えるけどいじめっ子なんだ。僕も何度も蹴飛ばされたよ・・・」
「・・・イジメは、嫌だね」
「僕もだよ。それで今由良くんに突っかかってるのが羽丘芽美(はねおかめいみ)さん。彼女、真面目だから由良君とはそりが合わないんだ。よく由良君が嫌なことを言うとあんな感じで喧嘩してるよ」

実際のところは羽岡さんが由良君に食って掛かり、それを由良君がのらりくらりと躱
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