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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第01話
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「食堂のメニューの多さ」

「あぁ、それは俺も思った」

「まぁ、色々な国の人間が集まるから色々なメニューを取り揃えてるんだろうけど、中々だよなぁ、あれ」

ざっと200種類くらいあるこの学校の食堂のメニュー。しかも、日替わり和食セットと洋食セットがあって何種類かのローテーションになっているみたいだが、それも十種類以上あって、総メニュー数は250を超えるのではないのだろうか。

「あとは、教室の綺麗さとか広さとか机とか廊下とか敷地の広さとか綺麗さとか」

「って、ほとんど全部じゃないか」

「はは、確かに、全部に驚いたかも」

どこか乾いた笑いをしながら俊吾はそういった。

「一番は本当に女子しかいないことかな……おかげで、息苦しくて仕方ない」

「……なぁ、俊吾って女子が苦手なのか?」

一瞬、俊吾はその質問に驚いたが

「ああ、苦手だ」

と返した。

「何で……って聞いたら変かもしれないけど、どうしてだ?」

少し俊吾は考えたが、別にいいかと思って言った。

「……小学生の頃に女子からいじめられててな、それからどうも苦手になってさ。トラウマとまではいかないけど、苦手なのは確かだな」

「…………きっかけは何だったんだ?」

「分からん。いじめなんてそんなもんだし、今はもう忘れた。って、忘れてないから女子が苦手なんだったな」

「じゃあ、この学校にいるのも嫌なんじゃないのか?」

「ま、確かに苦痛でしかないけど、意外とみんな優しいしな。今までみたいに、ビクビクはしないよ」

少し沈黙が訪れる。仕方もない。そういった話をしていたのだから。俊吾は空気を変えるために一夏に話しかける。

「それはそうと、一夏。良く、俺が女子が苦手って気づいたな」

「ん?ああ、それは俊吾がセシリアとかと話す時と俺の時とじゃ、何か少し違って感じたからさ」

あぁ、あの二人は確かに話しにくかった。主に一夏のせいで。え?その理由?一夏に向ける視線と俺に向ける視線が違うんだ。まぁ、おそらくあの二人は一夏に惚れてるだろうから、変に意識したってのはある。それのせいなんだろうが。そこらへんは修正していこう。

「あれで気づいたか。意外と観察してるんだな、一夏は」

「そうでもないけんだけど……。そもそも俊吾、二人のこと名前で呼んでなかったしな」

あ、確かに名前で読んでなかった。まぁ、名前で呼ぶのに慣れてないってのと苦手ってのでダブルパンチだからな……。まぁ、頑張ろう。

「確かにそうだったな、忘れてたよ」

「やっぱ、名前呼ぶのにも抵抗あるのか?」

「ま、あるっちゃあるな。どっちかって言うと、何て呼べばいいかわからないから苗字呼びなんだけどさ」

「多分、あの二
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