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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第01話
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で行えるのだったら好きにしていい」

「それで十分です」

「他に何か質問があるなら、今ここで聞くがどうする?」

「……何でこの学園に俺は入れられたんですか?って質問はありですか?」

「答えるとなると、事務上の答えになるが、それでいいなら質問すればいいさ」

悪戯な笑みを浮かべながら千冬は言った。
うわ、この人絶対この質問の意図わかってて言ってるよ。もうやだ…………。

「……日本政府も意地が悪いですね」

「そう言ってやるな。あれはあれで、何かと大変なんだ」

日本政府をあれ呼ばわりって……。まぁ、俺も小馬鹿にした感じで言ったんだけどさ。

「在学中にその苦手を克服すれば問題は無いだろう?どちらにせよ、お前の進路では障害になるだろ?」

「いやまぁ、そうなんですけど、そう簡単に行けば苦労はしないんですよ」

「なに、時間はたっぷりある。苦労したまえ、若人よ」

そう言って千冬は机から立ち、教室から出ていった。外を確認すると暗くなっていた。

「……部屋に行くか」

俊吾も教室を出た。

◇   ◆   ◇   ◆

「ええと、俺の部屋は……っと、ここか」

紙に書かれている番号『1025室』。目の前の部屋の番号プレート『1025室』。よし、間違ってない。
俊吾はドアノブに手を掛け、ドアを開く。

「お、俊吾やっと来たか」

一瞬、声にびっくりしたが声の主を確認して安堵した。

「一夏か……。いやまぁ、そうだよな」

男子が二人しかいないのだから必然的に一夏と一緒の部屋になるに決まっているじゃないか。変に緊張して損した。いや、別に女子と一緒の部屋になるとかは思ってないよ?ほ、ホントだよ?

「実は今まで女子と同室だったから、結構嬉しかったりするんだよな」

へぇ、それは大変だな……。ってあれ、今変なこと言われた気がするんだけど……。

「なぁ、一夏。今、お前女子と同室って言ったか?」

「ん?ああ。今日話してた、篠ノ之箒と同室だったぞ」

「…………お前、良く女子と同室で暮らしてたな。尊敬するわ」

「そうか?別に普通だろ、幼馴染だし」

おおう、そんな理由で女子と同じ部屋で寝れるなんてお前くらいだろ……。

「そういえば、こんな時間まで何してたんだ?」

「ん?お前の姉さんと話してた」

「何を?」

「まぁ、色々だ」

「ふ〜ん、そうか。じゃ、飯食いにいこうぜ」

「ま、いい時間だし、行くか」

◇   ◆   ◇   ◆

夕食後、部屋に戻ってきた二人はシャワーを浴び終わりベットに座ってくつろいでいた。

「何か、この学校来てから色々驚きっぱなしだなぁ」

俊吾がふと呟いた。

「例えば?」
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