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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第01話
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れくらいは勉強しました。それに、編入前に渡された参考書読みましたし、大丈夫ですよ」

何故か、タウンページくらいの厚さの本が二冊(入門編と応用編と書いてあった)あったのは黙っておこう。しかし、あれを一週間(身柄を拘束されている途中に読んだので実質4日)で読み切るのは難しかったな。必読と書いてあったせいで、読み切るために寝不足になったのもいい思い出……な訳はない。
それを言うと、山田先生は嬉しそうに

「そ、そうですか!大海くんは凄いですね!」

と何故かベタ褒めだった。何か、教室の後ろの方から「ほう……」と言った声を聞こえたが無視した。
あと、隣で織斑が何故かショックを受けていた。

「じゃあ、このまま授業を進めますね」

その後、午前の授業を楽しそうに行う山田先生であった。

◇   ◆   ◇   ◆

「そういえば、俊吾って専用機あるのか?」

みんな(一夏、俊吾、セシリア、箒の四人)でお昼を食べていると、ふと一夏がそんなことを言い出した。みんな食堂で好きなものを食べている。俊吾は無難にラーメンを食べていた。

「専用機ねぇ……。まだ無いけど」

「まぁ、そのうち支給されるでしょうね。」

「そういうもんか?」

「ええ、俊吾さんは一夏さんに次いで世界でISを使える男なんですから」

何か、一夏に次いでって所が変に力入っていたような……。まぁ、どうでもいいか。つか、いつの間にか俺のこと名前呼びになってるし。これも、気にしたら負けか……。

「支給されるなら支給されるで、拡張領域(バススロット)が広い方がいいな」

「何でだ?」

「いや、使えるなら色々な武器使えたほうがいいだろ。戦況っていうか状況に合わせた武器を使う、みたいな感じでさ」

「ああ、確かにいいな、それ」

「だが、一夏はそんなことは出来ないだろ」

と、篠ノ之さん。

「どういうこと?」

「ああ、その俺のISって特殊で拡張領域のほとんどがワンオフアビリティに使われてて、実質武装が剣しかないんだよ」

「あらら、何というか随分極端な話だな」

「まぁ、そうなんだけど、俺自身結構気に入ってるんだ。ひとつの事に集中したほうがやりやすいし」

ふむ、勝手に渡されるとそんなこともあるのか……。何とか要望みたいなものを通せないものか。放課後、先生に言ってみよう。

◇   ◆   ◇   ◆

「あの、山田先生。ちょっと、話があるんですけど」

放課後、俊吾はお昼のことを山田先生に話そうとしていた。

「あら、どうしたんですか、大海君?」

「あの、俺の専用機って作られてるんですか?それを聞きたくて」

「ああ、それは……」

「それについては、私が説明しよう」


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