番外ネタ その1 苦労して得た物はどんな下らない物でも素晴らしい
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で悪の帝王を引きこもりの帝王に改ざんさせた後、なのはと土方は集まった。
これからのことを話す為だ。
「おいおいどうすんだよ。煙草貰いに来たってのにそんなズルズルしたボール貰ったって嬉しくもなんともねぇぞ」
「でも、七つ集めたら願いが叶うって言うし、折角だから集めようよぉ」
「ふざけんな。そんな何でもズルズルにされたんじゃかなわねぇよ。ってか、ズルズルの煙草なんて吸いたくもねぇし! そんな面倒な事する位ならその辺の自販機で煙草買った方が早いだろうっての!」
「え〜、それしたらお金掛かっちゃうじゃない。私お釣り全額欲しいもん!」
「たかだか千円の為にどんだけ面倒臭い事する気なんだよてめぇは!」
土方にとっては千円はたかだかと言う額だろう。だが、なのはにとって千円とは物凄く価値のある値段なのだ。
そして、そんなたかだか千円の為に乙女は命を賭して空を舞うのだ。
「何カッコいい地の分書いてんだよ! 只のおつかいじゃねぇか! そんなもんの為に一々ボール集めとか面倒なんだよ! もう良いよ。煙草代は俺が持ってやるからさっさと自販機行こうぜ。そうすりゃお前も満足だろ」
「え〜、折角だからボール集めようよぉ。何か楽しそうだよ。オラワクワクしてきたぞぉ!」
「台詞パクッてんじゃねぇよ! 良いよもう、全然ワクワクしねぇよ! ん?」
ふと、気配を感じ視線を向けた。其処に居たのはオレンジの胴着を着た二人の若者が居たのだ。
しかし、一人は残念な事に既に事切れているようだが。
「どうしたの?」
「うぅ、グリリンが……グリリンがブリーザに殺されたんだ……くそぉ! ズルズルボールがあれば……ズルズルボールさえあれば、グリリンを生き返らせる事が出来るってのに!」
「それならあるよ」
「え?」
黒髪の胴着を着た青年に向かい、なのはは先ほど出に入れたズルズルボールを見せる。
それを見た青年は物凄く驚いたのは言うまでもない。
「こ、これは正しくズルズルボール! でも、一体何処でそれを?」
「ブリーザが持ってたから貰った」
「あ、あのブリーザを倒した! 君みたいな女の子が? 一体どうやって?」
「串で刺して」
真正直にそう答える。まぁ、事実なのだししょうがないのだが。
「ま、まさか、あの伝説の魔剣【串刺しソード】を使ったのか? 確かに、あれならばブリーザを倒せるかも知れないが」
「ううん、その辺にあった棒を串にしただけだけど」
「とにかく、あんた達と一緒ならズルズルボールを集められるかも知れない。オラも一緒に連れてってくれ!」
「別に良いよ」
二人だけで話しを進めてしまっている。このままだと面倒毎に首を
突っ込みかねない。
「おい、待ててめぇら。何勝手に話し進めてんだ。俺は絶対にい
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