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駄目親父としっかり娘の珍道中
第42話 生魚は醤油をつけて食べろ!
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か年齢不相応な腕前じゃねぇか! 何所の板前で修行したんだよこのお嬢ちゃんはよぉ!」
 確かに、若干9歳で船盛りを作れる事態とんでもない事なのだが。
「あれ? そう言えばはやては何所だ?」
「あぁ、主だったら其処で何か作ってるが」
 そうこうしている間にはやてもまた何かを作っていたようだ。そのはやての腕の動きもまたなのはに負けず劣らずな動きを見せていた。この二人、一体料理スキル何レベル位なのだろうか?
「うっしゃ、出来たでぇ!」
 これまた同じ様に満面の笑みで豪語する。そんなはやてが作ったのはこれまた豪勢な船盛りであった。
 しかも、盛り付けやきらびやかさはなのはのより若干上を行く。
「うおぉ! マジすげぇ! これお前が作ったのか? 下手したらなのはのより上なんじゃね?」
「ふふん、伊達に一人で料理してきた訳やないんやでぇ」
 皆からも太鼓判を押されてかなり気分の良いはやて。そのせいか無い胸を張りドヤ顔をしていた。
 だが、長谷川は余り嬉しくない表情を浮かべている。何故なら、本来作って欲しかったのは寿司であり船盛りじゃないのだから。
「むむぅ……」
 そんな折、なのはが頬を膨らませていた。どうやらはやてばかり褒められているのにちょっとだけ嫉妬心を掻き立てられたのだろう。作った船盛りを退かし、再度調理に取り掛かる。
 そして、今度はものの数秒で完成させてしまった。
「出来たぁ!」
「え? また作った……って、うおおおおおおおおおおお!」
 今度のは遥かにグレードアップしていた。その証拠にはやてに群がっていた皆が今度はなのはに群がり一斉に賞賛の声を挙げる。 
 すると、今度ははやての方が頬を膨らませる。そして、同じ様に船盛りを退かし、再度調理に取り掛かる。その結果、はやてもまた数秒で完成させてしまった。
「こっちもまた出来たでぇ!」
「え? そっちもまた作った……ってぐわおおおおおおおおおお!」
 こちらもまた凄い出来であった。なのはのよりも若干きらびやかに作っており、やはりどちらも美味しそうに出来ている。
 と、此処でなのはとはやてが互いに睨み合う。
「はやてちゃん、もしかして私と勝負する気?」
「望む所や! こればっかりはなのはちゃん相手でも負けへんでぇ!」
 互いに激しく火花を舞い散らせる。そして、同時に調理代に立ち、猛スピードで船盛りを量産し始めていた。まるで船盛りの生産工場である。
 そんな感じの勢いで次々とグレードアップした船盛りが量産されていく。
「だからお前等寿司握ってってばぁ! お願い、マジで寿司握って! 此処船盛り店じゃないからさぁ! 一応此処回転寿司だからさぁ!」
 終始泣きっ面な長谷川。そんな長谷川の背中を新八が軽く突いた。
「あのぉ、お取り込み中の所すいませんけど、二人が作った船盛
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