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駄目親父としっかり娘の珍道中
第42話 生魚は醤油をつけて食べろ!
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     ***




「早く修理しろおおおおおおおおおお!」
 メロドラマに夢中になってるシャマルに全員の叫びが木霊した。どうやらシャマルの妄想だったようだ。
「え? あれ、私……」
「もう良い、こんなのブッ叩け直るだろうが」
 そう言い、ヴィータが何所から取り出したのか巨大なハンマー型のデバイスを肩に担いでいた。
「ちょ、ちょっと待ってお嬢ちゃん! そんなので殴ったら壊れるからぁ!」
「ぶっ潰れろぉぉ!」
「いや、直してえええええええええええええ!」
 長谷川の叫びも空しく、ヴィータの放った一撃により寿司マシーンは天辺から粉々に砕け散り、部品を辺りに撒き散らして果てた。もう、寿司マシーンは何所にも居ない。その姿はもう見るも無残な光景となってしまっていたのであった。
「す、寿司男さあああああああああああああああああああん!」
「シャマル、それ誰や?」
 号泣しながら寿司マシーンに向かい叫ぶシャマルにはやてが尋ねる。まぁ、所詮彼女の妄想なので付き合う必要はないのだが。
「どうすんだよ! もうすぐ開店なんだぞ! これじゃ本当にまるで駄目なお寿司屋になっちまうよぉ! 俺確実にクビになっちまうよぉぉぉ!」
 情けなく泣き叫ぶ長谷川。そんな長谷川に銀時は大層溜息を吐く。
「しゃぁねぇなぁ。俺達が手ぇ貸してやるよ。その変わり、ちゃんと礼は弾めよな」
「仕方ないねぇ。接客はあたしとキャサリンでやるから、あんたらは寿司を握ってくんな」
 と、言う訳で店の接客はお登勢とキャサリンに任せ、万事屋メンバーとはやて&守護騎士達は寿司を握る作業へと移ったのであった。




     ***





 そんなこんなで店の裏方にやってきた一同。因みに作業を手伝うと言う事なので皆長谷川と同じ職人服に着替えて貰っている。しかし、よくはやてやなのは、それにヴィータのサイズがあった物だと、この時は誰もがそう思うべきだったとはこの時は語るまい。
「すまねぇなぁ皆。でも、俺より素人なお前等に寿司なんて握れるのか?」
「たかが回転寿司に其処まで完成度求めちゃいねぇよ。シャリが握れてて、ネタが乗ってりゃ誰も文句言わねぇって」
 銀時らしい考え方ではあった。まぁ、回転寿司なのだからそう言う考え方も強ち間違いではないのだが。
「長谷川、我等は寿司と言う物の作り方を知らん。かっぱ巻きしか握れんとは言え多少の事は教わってる筈だろうから、我等に教えて貰えんか?」
「あ、あぁ……見よう見真似だけど、まぁ良く見ててくれ」
 流石は回転寿司で働いているだけあり、長谷川の腕は慣れた手つきであった。シャリを適量手に取る。この時に余り取りすぎるとネタとのバランスが悪くなってしまうのでネタによって変える必要がある。そして、
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