暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第41話 幾ら欲しくても限度は守ろう
[6/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ゃない。手の動きが明らかに凄まじかったのだ。
 まるで、指が何本もあるかの様な速さでボタンを次々と押していくのだ。
 のろくさ動くいびつな動作なヴィータとは対照的に、機敏な動作でまるで撃墜王の如く次々に雑魚敵を蹴散らしていくなのは。
 その腕前の差には観客全員が騒然とするほどの事だったといえる。
「こ、これは凄いぃぃぃ! こんな超展開一体誰が想像したぁぁぁ! 若干9歳と思わしき女の子がまさかまさかのハイプレイ! プロ顔負けの超絶プレイを見せていますぅぅぅ!」
 店長の実況もハイスペックとなっている。
 此処で読者の皆様に簡単なご説明をさせていただこう。なのはは普段はしっかり者で万事屋の裏稼業も的確にこなすやり手なのだが、遊びの事になると普段は30パーセントしか使わない力を残り70パーセント全て使って遊びに費やす事が可能なのである。
 その為、自分の趣味の事や楽しい事になると途端に活き活きしだし、その動きは正に年相応の子供に見えたり、時には全然見えなかったりする時もあるのだから驚きである。
 そんなこんなで第1ステージもいよいよ終盤へと差し掛かり、遂に第1ステージのボスキャラが登場してきた。
【シャ〜〜ッシャッシャ〜〜! 良く此処まで来たなぁ羅漢仁王堂ととこよ! このアオダイショウ男様がケチョンケチョンにしてやるわぁ!】
「ぬぉっ! 第1ステージからいきなりグロテスクな怪人が出たよ。ってか、このアニメの主人公の苗字って羅漢仁王堂ってのか? 魔法少女アニメの癖にめっちゃごつい苗字だぞコレ!」
 色々とツッコミ所満載なようである。が、このアニメを舐める位の勢いで見まくっていたなのははこれまた輝いており。
「ぬおぉぉぉ! これって原作第3話【ととこちゃん大変身】に出て来た怪人アオダイショウ男だ!」
「何でそんなリアルな名前の怪人なんだよ! 素直にへび男とかで良いじゃねぇかぁ!」
 率直なツッコミを言う。だが、バトルが勃発するとツッコミなんて言っていられる余裕なんてなかった。
 まるで第1ステージの冒頭に出て来た怒涛の雑魚敵の群れが可愛いく思えてしまう程殺戮的な攻撃が押し寄せてきた。しかもこの攻撃は先の雑魚敵とは違いショットでは消すことができない。避けるしか道がないのだ。
「ぬぐおぉぉぉ! 何だこの殺戮的な攻撃はぁぁぁ! こんなの反則級じゃねぇかぁぁぁ!」
「尚、このゲームのジャンルは【超激辛シューティングゲーム】となっております。この難しさもゲーム全体からしてみれば簡単な部類と言えますね」
「間違いなく詰みゲーだろこれ!」
 もう泣きたくなる状況であった。だが、自分がこれなら相手も同じ筈。
 そう思い、隣のなのはを見ていたヴィータだったが。
【必殺! ととこちゃんボンバー!!!】
 突如、なのはの操作するととこちゃんが極太
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ