第41話 幾ら欲しくても限度は守ろう
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たのは、何と沖田であった。
「総梧、てめぇ……」
「フッ、ゲームの世界ってのが案外癪ですが、まぁそれも良いでさぁ。此処で因縁のケリつけさせて貰いますぜぃ、土方さん」
「上等だぁ。こっちもてめぇを叩きのめして後顧の憂いを断ってやらぁ!」
お互いに激しく火花を散らし、双方コントローラーを握り締める。
「死ねぇ、土方あぁぁぁ―――!」
「うおわぁ!」
よりも前に沖田がいきなり飛び掛ってきた。弾丸の如き飛び蹴りを僅差でかわした土方だが、突然の行いに驚愕を感じていた。
「お前馬鹿か! これはゲーム対決なんだよ! ゲームで対決しろや!」
「おぉっといけねぇや。つい何時もの癖がでちまいやしたぁ」
「何時もの癖って……まぁ良い」
流石にこう何度も馬鹿騒ぎで締めては飽きが来てしまう。と、言う訳で今回は大人しくゲームを行う事となった。
因みに土方の扱うキャラは【ニ島平七】と言うご老体のキャラであり、対する沖田は【狭間真】と言う若者キャラであった。
対決する場所は何所かの道路っぽい所。まぁ、場面を書くとかなり文章を書かないといけないのでこれくらいにしておいて、とにかくバトルが勃発した。
「覚悟しろやぁ、土方ぁぁぁ!」
「二度とそんな真似が出来ないように畳んでやるよ総梧ぉぉぉ!」
互いに啖呵を切ると同時にゲーム画面でもバトルが勃発した。
流石は屯所でもゲームを嗜んでるだけあり双方ともハイレベルな格闘バトルが行われていた。
平七が乱打コンボを打ち込めば、すかさず真がカウンターを放ち、そのままコンボに持ち込もうとすれば返しに平七が投げ技を放つ。
見てても楽しい超ハイレベルな抗争が行われていた。互いのライフゲージは徐々に減って行き、やがてはお互い虫の息状態となっていた。
「そろそろケリつけるといきやしょうかぃ、土方さん!」
「望む所だ!」
ここ一番とばかりに双方がジャンプする。恐らくジャンプキックからの即死コンボを叩き込もうとしたのだろう。そして、それは双方ともに考えていた戦法だったようだ。
その結果、互いの蹴りが互いの急所にクリーンヒットしてしまい、同時にライフポイントが尽きてしまい、二人同時に地面に叩きつけられてしまった。
大地に倒れ、微動だにしない両キャラクター。そして、その両者の画面一杯に【DKO】と言う文字が刻まれた。
要するにダブルノックダウンである。そして、それと同時に会場一帯に流れる静まり返った空気。その空気の中、土方と沖田の両者はこれはどうすべきなのか。
そう思っていた時、店長が口を開いた。
「おぉっと、これは稀に見るダブルノックダウンとなってしまいました! と言う訳なので、この場合は両者とも失格となります!」
「なんだそりゃああああああ!」
悲痛の叫びを挙げる土方。そんな土方を無視
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