第41話 幾ら欲しくても限度は守ろう
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ある。
時間的にもそろそろ正念場な感じであり、期限である10年まで後1年を残す限りとなった。
因みにこのゲーム、1年が約5分で経過してしまうのだ。従って後5分の勝負となる。
因みに、神楽はまた0からの再スタートとなってしまったのに対し、ザフィーラは先ほどの教訓を生かし慎重に狩りを行っていた。
その為か、二人の摂取カロリー差は200kカロリー近く開いている。
しかも、神楽はウサギな為他の動物を捕食する行為が出来ない。地道に植物を探す必要がある為必然的に肉食動物と出くわす危険性が高かったのだ。
「勝負あったな。この分なら俺の逃げ切り勝利確定だろう」
「ぐぬぬ………」
勝ち誇った顔をするザフィーラに悔しそうに歯噛みする神楽。誰もがザフィーラの勝利を確実な物だと認識し始めた、正にその瞬間であった。
突如ザフィーラの操る狼に向かい一本の槍が放たれた。幸いその槍は狼には当たらなかったが、その直後にけたたましい雄叫びが木霊した。
なんだなんだと回りがざわめく中、それは現れた。
なんとそれは、武器を持った大量のお猿達だったのだ。いや、只の猿じゃない。
原人、そう! 原人だったのだ。原人達がザフィーラの操る狼目掛けて襲い掛かってきたのである。
その光景にザフィーラは顔面蒼白となってしまった。哀れ、正しく哀れ。
ザフィーラの操る狼は原人達の手によりズタズタに引き裂かれて皮を剥ぎ取られそのままお持ち帰りされてしまったのである。
そして、これまた画面に【貴方は食べられました】と表示された直後に試合終了のゴングが鳴らされた。
「其処まで! 勝負とは常に非情な物です。原人達に食べられたザフィーラ選手は0kカロリー! それに対し、神楽選手のウサギは地道に草を食んでいた為に1200kカロリーを摂取しました。よって、神楽選手の勝利となります!」
「キャッホォォイ! ビクトリーアルゥゥゥ!」
「む、無念………所詮獣では人には勝てんか」
諸手を挙げて盛大にガッツポーズを決める神楽に対し、口惜しそうに膝を折りその場に沈むザフィーラ。
かくして、第1回戦は無事終了したのである。ってな訳で時間もないのでさっさと第2回戦に進んでもらう。
「次に挑戦して貰うソフトは………【拳骨】このゲームをプレイして貰います」
説明しましょう。
拳骨とは巷で有名な格闘ゲームである。難解なコマンド入力が評判だが、同時に自由度の高い格闘戦が評判であり、熟練のプレイヤーが操作すれば忽ち即死コンボの連打が叩き込まれると言うヌルゲーマーお断りに玄人専門ゲームなのである。
「こう言う類なら俺が出るべきだろうな。のほほんとしたゲームなんざ俺の主義に反する」
そう言って壇上に上がったのは土方であった。それに対し、壇上に上がってき
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