第41話 幾ら欲しくても限度は守ろう
[14/14]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
の二人がほくそ笑んでいた。しかも、ドス黒い笑みを浮かべて。
「最新ゲームが発売したと同時にそれを入荷したと旗を立て、やってきたオタク達に適当な理由で販売出来ないと豪語する。それで何かしら既存のゲームを買わせる。相変わらず店長の商売上手さには頭が上がりませんよ」
「褒めても給料は上げんぞ。しかしまさか、100台入荷すると言っておきながら実際にはこれ1台しか入荷していないと言う事実にあのオタク達は気付くまい」
そう、この店で3TSは実は1台しか入荷してなかったのだ。つまり、100台入荷した、と言うのも運送中に事故が発生した、と言うのも実は真っ赤な嘘だったのだ。
そして、適当な理由でオタク達を引き寄せ、これまた適当な理由でゲームのPVも兼ねたゲーム対決を行わせ、オタク達に適当なゲームを買わせていく。これこそが店長の策略だったのだ。
「この調子で最新機種が出たらまたこの戦法を使うんでしょ?」
「愚問だな。そうする事で売り上げが伸びる。そうなればお前達の給料もうなぎ昇りになる事間違い無しだぞ」
「在庫処理も出来てこちらとしては楽ちんですからね。本当にオタクってのは良い鴨ですよ」
「全くだ」
誰も居ない店内で店員と店長の不気味な笑い声が木霊した。その二人の企みを知る人物は、誰も居ない。
余談だが、この戦法は今から数ヶ月後に行われたが、別店舗が普通にゲーム機を販売していた為に逢えなく頓挫したと言うのは記憶に新しい話でもある。
つづく
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ