第41話 幾ら欲しくても限度は守ろう
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の出会いを果たし、リア充となる! ゲームを忘れて幸せな人生を送る! ゲームリタイア! byザフィーラ】
どれもこれもトラップ絡みの内容であった。しかも、内一人はまたしてもリタイア状態。これならば確実に勝利間違いなしであった。
「ふっ、どうやら俺の勝利は確定のようだな。てめぇは後方で無様に震えてな」
「んぐっ!」
悔しそうに歯噛みする銀時。だが、ダイスの順番を破る訳にはいかない。悔しいが指を咥えて見ているしかない。
そんな訳でダイスを振る。だが、出た目は惜しい事に【3】であった。
「チッ! 肝心な所で!」
舌打ちしつつマスを進む。ゴールに進むには1を出さなければならない。が、3を出した為にゴールから2マス戻る事となる。
そして、戻った床が突如発光しだす。
【闇の権力に支配される! 世界を救うどころじゃねぇ! ゲームリタイア】
「な、なんじゃそりゃあああああああああ!」
再度この叫びであった。とまぁ、そんな訳で闇の権力の力によりゲームを強制退場させられる土方。なんともシュールな光景であった。
「ぶはははは! ざまぁねぇなぁ土方! さて、それじゃ俺もゴールさせて貰うとすっかぁ」
勝利を確信し、ダイスを振る。だが、運命の神は此処に来て銀時にそっぽを向いてしまった。
出た目は何と【2】であった。
「ちっ、まぁ良い。この次に期待だな」
そんな感じでゴールへと行き、再度先ほど居た床に降り立つ。すると、またしても床が発光しだす。
【大魔王が降臨なされる! 大魔王の絶大な力により世界は崩壊した! 全員ゲームリタイア】
「ううぇえええええええええええええええええええ!」
顔面蒼白した銀時の目の前に、巨大な大魔王が降り立つ。その姿は禍々しさと恐怖さを兼ね備えた完全武装を思わせる風貌を纏った巨人であった。
その巨人が町を次々に焼き払っていく。その結果、全キャラクター全てが灰となってしまい、画面いっぱいに【全員失格】とデカデカと表示される結果となった。
その結果を前に銀時はコントローラーを置き、頭を掻き毟りながらも、
「いやぁ、やっぱゲームは一日一時間が決まりだなぁ。これ、良い教訓―――」
言葉は其処で途切れた。その直後に涙目になり激怒しまくったなのはの跳び蹴りを食らったのは言うまでもない。
ゾロゾロとオタク達は退散し始めた。これから起こる坂田銀時の蹂躙ショーになど興味ない。
だが、折角苦労して来たのだから何かしら買って帰ろう。そう思ったのかオタク達は皆ゲームコーナーへとなだれ込み既存のゲームを買い漁り、渋々帰って行ったと言う。
***
「店長、上手く行きましたね」
「あぁ、今回も大成功だったな」
客の居なくなった店内で、店員と店長
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