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駄目親父としっかり娘の珍道中
第41話 幾ら欲しくても限度は守ろう
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伝説のアイテム回収クエストをしていたら途中で期限切れになってしまったり、途中でなのはが道を間違えて冥界に行ってしまったり、はやてが途中で攫われたお姫様を救う為に魔王城へ行ってしまったりと、正しく波乱万丈な物語が展開しているのであった。
「って言うか、あいつらのせいで俺達苦労してないか?」
「ったく、冥界の奴等強すぎなんだよ! 俺達未だにレベル1だぞ」
 苦し紛れな言葉を漏らす二人。その頃、なのははと言えば―――




【ま、まさか……この冥界の王【ベルゼバァブ】が人間ごときに敗れるとは】
 冥界の王と呼ばれた巨大な怪物を倒す一人の少女の姿が映っていた。少女の手には魔法少女が使うステッキの様な物が握られているが、何故かステッキの先端が血で汚れている。
 恐らくこれで鈍器の様に殴って倒したのだろう。
「これで冥界は平和になる。皆も安らかに眠れる筈だね」
 そう言っているなのはは実に逞しく成長していた。姿形は9歳のまんまだがそのパラメーターは正しく歴戦の勇士を思わせる風貌だったりした。
 んで、はやてはと言えば―――




【あぁ、有り難う御座います、勇者はやて。よくぞ、この私を救ってくださいました】
 魔王城に居座っていた魔王を蹴散らし、見事お姫様を救出したはやて。
 しかし、そんなはやての目は異様な輝きを見せていた。それだけじゃない、何故か口からは涎が垂れている。
 それもそうだろう。何故ならこのお姫様、かなりのボインちゃんだったのだ。正しくはやて好みの超絶美人だったのだ。
「うひゃひゃ〜〜! 我が世の春じゃああああああ!」
【え? きゃああああああああああ!】
 変な奇声を上げるや否や、いきなりお姫様に飛びつき胸の谷間に顔を埋めてくるはやて。
【お、お止め下さい勇者はやて。こんな所でそんなごむたいはぁぁ!】
「もう我慢ならんわぁぁ! 勇者なんてどうでもえぇ。この際魔王にでも何でもなったらぁぁぁ!」
【あ〜〜れ〜〜〜】
 そんな訳で、はやては暫くゲームそっちのけでお姫様と散々楽しい夜を過ごしたと言うそうだ。




「あいつら、好き放題やりやがって」
 二人の行いは銀時達でも丸見えであったりした。二人共ゲームの本筋そっちのけでサブシナリオに力を入れているようだ。
 丁度そんな時、遥か後方で爆発が起こった。爆発が起きたのは新八のキャラクターの様だ。
 尚、その内容と言うのが【転移装置の実験に失敗! ゲームリタイア】であった。
 早い話がライバルが減ったと言う事になる。
 これは嬉しい話だ。そう思っていると更にモニターが表示された。

【戦場に舞い降りる天使となった! 戦争が終わるまで休み byシャマル】
【モンスターハントに失敗! HPが全回復するまで休み by神楽】
【運命
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