暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第41話 幾ら欲しくても限度は守ろう
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員無職って事か!?」
 パンツ一丁の土方が驚愕の顔をする。既に就職している身としては辛い現実なのだろう。
「そ、それじゃ次は僕ですね」
 今度は新八がダイスを振る。出た目は【4】であった。まずまずの出である。
 そんな訳で4マス進むと、またしても床が突如発光し、モニターが輝きだす。

【失敗した株を買収し、成功を収める! 失敗したプレイヤーの所持品が全て自分の所持品に】

「え!?」
「お、俺の全財産んんんんんんんん!」
 何と、目の前に土方が没収された装備一式と持ち物一式が送りつけられた。そして、それを見て涙を流す我等が土方。パンツ一丁な為かかなり嘆かわしい。
「ほな、次に私の番やね」
 そんな訳で次を飾るのははやてである。ダイスを勢い良く振り上げる。出た目はなのはと同じく【1】であった。当然埋蔵金ゲットになるかと思ったのだが、それは違った。

【飛鳥時代の古代遺産を発掘! 所持金10万Gアップ】

「うっひょおおおおおおおおおお! 一気に成金やああああああああ!」
「な、何故? 何故こうも後半ばっかり出が良いのばっかなんだ?」
 後半のメンバーばかり良い思いをする中、悪い出目を出した銀時と土方は思わず泣きたくなってしまった。
 そんな中、ラストを飾るはザフィーラである。片手でダイスを振り出た目を見る。
 目は【3】であった。
「十四朗と一緒か。なんとなく嫌だな」
 まさか、パンツ一丁にされる訳ないだろうか。不安を抱えつつもザフィーラは土方と同じマスへと進む。そして突如床が発光し画面が表示される。

【町で偶々出くわした女と一晩宿を共にした結果、毒を貰った! 毎ターン毒ダメージ】

「ぐぼはああああああああ!」
 突如吐血するザフィーラ。どうやら速攻で毒ダメージが来たようだ。しかも、その毒の理由がなんとも卑猥な内容だったりする。
「ザフィーラ、あんまりお盛んなのも大概にしぃやぁ!」
「主、せめてそんな事は言わないで下さい」
 後ろからはやての声援がくるが、逆にそれが痛々しかった。




     ***




 そんな訳でこんな感じのゲームが展開していた。しかし、マス目の酷さや理不尽なトラップの内容の数々により銀時達は皆かなり苦戦を強いられる結果となった。
「ぜぇ……ぜぇ……」
「はぁ……はぁ……」
 気がつけば、銀時と土方の二人がゴール目前まで迫ってきていた。因みに他の者達は居ない。どうやらかなり後方に居るのだろう。
「長かった、本当に長かったぜ」
「あぁ、全くだ」
 満身創痍の状態となった二人の脳裏には、これまでの波乱万丈な旅路が走馬灯の様に思い出されていく。
 ドラゴンに丸焼きにされたり、株に失敗したり、馬を買ったら鞍を買い忘れてそのまま逃げ出されたり、
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