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界のことを教えてもらう。
「・・・世界樹に行きたいんだ」
「それはきっと全プレイヤーが思ってることだと思うよ?」
「全プレイヤー?」
「そう。世界樹に一番最初に上って、妖精王にオベイロンに謁見した種族は、アルフに生まれ変われるの。滞空時間制限が無くなって、ずっと空を飛べるようになるんだ。
だから私は、何年かかったっていい、いつか世界樹に登って・・・」
「それじゃ遅いんだ!」
リーファの言葉を途中で遮り、鋭い目をした兄が叫ぶようにいった。
「お兄ちゃん・・・?」
「パパ・・・・」
ユイが兄の頬に優しく手を触れさせ、宥めるように言った。
兄は落ち着いたのか、
「ゴメン・・・」
「良いけど・・・一体何があるの?」
「・・・人を、探してるんだ。世界樹の上にいるかもしれない・・・」
アスナさんのことだ。
もちろん私だって、レオを探してる。
世界樹に囚われているかもしれない・・・300人の中に。
私と兄は、そのためにこの世界に来たんだから。
「色々教えてくれて有難う。ここからは俺たちだけでも」
「あたしが連れてってあげる!」
兄が店を出て行こうとしたとき、兄のジャケットの裾を、リーファが掴む。
今何つった?「あたしが連れてってあげる」?
「いやでも・・・今日会ったばかりの人にそこまで世話になるわけには・・・」
「いいの!もう決めたの!」
「もう決めたの・・・ってね、リーファ・・・私たちにそこまで世話焼かなくても・・・」
「いいのっ!!決まりだからね!じゃあっ! ログアウトには上の宿屋使ってね!」
リーファは騒がしく言うと、さっさとログアウトしてしまった。
私たちが「?」状態になりつつも、店の二回の宿屋へ上がる。
「じゃ・・・明日からだね、お兄ちゃん」
「ああ。・・・絶対助け出す」
「勿論」
私たちは頷きあい、ログアウトした。
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