魔法先生ネギま!
0331話
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「そう言えば、長さん。小太郎君はどうなりましたか?」
ネギに問われた詠春が、一瞬こちらへと視線を向けてから口を開く。
「一応こちらで保護しております」
「保護?」
「ええ、その……余程怖い目にあったらしくて」
その話を聞いていた神楽坂がこちらへとジト目を向けてくる。
「アクセル、あんたちょっとやり過ぎたんじゃないの?」
「え? アクセル君が小太郎君と戦ったんですか?」
「いや、あれは戦ったなんてレベルじゃないわよ。一方的な蹂躙ね。『お前は少し恐怖を知れ』とかあからさまに悪役だし」
「アクセル君……」
「……」
神楽坂と同じくジト目でこちらを見ているネギに、俺は無言で目を逸らすだけだった。
そんな俺の横でニヤリと邪悪な笑みを浮かべたエヴァが口を開く。
「スクナはどうした? 再封印したのだろう?」
「ええ、それが……再封印するにはしたのですが……妙に弱体化しているようでして。エヴァ、何かしましたか?」
「さて、な。もしかしたらどこかの誰かがスクナを喰い尽くしたのかもしれんぞ?」
エヴァの台詞だけで大体何が起こったのか分かったのだろう。神楽坂とネギ以外もこちらへとジト目を向けてくる。そうしていないのは、少し先を進んでいる早乙女、宮崎、綾瀬の3人のみ。
俺はもちろん無言で目を逸らし続ける。
そんな針のむしろの状態も天文台のような建物が見えてくるまでだった。
「わぁっ、あれが父さんの……」
まずはネギが走り出し、それに3班の皆が続いていく。それを他の面々はゆっくりと追いかけていく。
建物の中は本がぎっしりと詰まっており、どこかモダンな雰囲気を感じさせる。他の面々は珍しがって建物の中を探検していたりしていたが、その時、ふと俺の隣にいた千鶴が首を傾げる。
「あら?」
「どうした?」
「いえ、この地図ですが……」
千鶴の視線の先にあるのは一枚の地図だった。ただし俺にとっても見覚えのない地図でどこのものなのかははっきりとしない。
「……どこの地図だ?」
「これ、恐らく火星の地図よ」
「火星?」
「ええ、ほら、地球儀ってあるでしょ? あれと同じで火星儀っていうのもあるんだけど、それで見た事があるもの」
「火星の地図、ねぇ……なんだって魔法使いがそんな物を」
首を傾げていると、いつの間にか周囲が静かになっているのに気が付く。良く見ると詠春を中心にネギに関わりのある面々が集まっているのが見える。エヴァと茶々丸もだが。
興味を惹かれたのでそちらへと向かうと1枚の写真を前に詠春の紅き翼時代の昔話をしていたらしい。それをなんとなく聞き、その後は朝倉に写真を撮って貰うのだった。
……ちなみに、1班は夏美がいないという関係上旅館に戻ってから改
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