魔法先生ネギま!
0331話
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る絶好調なのだが、それ以外のメンバーはあの戦いを潜り抜けた疲れが抜けていなかったのだ。一応あっちで数時間の睡眠は取っているらしいんだが、さすがにそれでは足りなかったらしい。
ネギも俺と同じく今頃は3班の部屋で休んでいるだろう。
ちなみに1班の中で唯一昨日の騒ぎに巻き込まれなかった夏美は、2班の運動部連中と一緒に遊びに出掛けている。俺達の様子も気になるようだったが、折角の修学旅行をこっちの事情に付き合わせるのも悪いので千鶴に半ば無理矢理送り出して貰った。
「疲れましたわね……」
「そうねぇ。修学旅行の筈が魔法のトラブルで、おまけに全く関係の無い釘宮さんや柿崎さんまで巻き込んで」
そんな千鶴の言葉に2人が苦笑を浮かべる。
「別に気にしなくていいよ。巻き込まれたのは確かだけど……アクセル君に、そして魔法に踏み込むと決めたのは私自身なんだから」
「そうそう、円の言う通り。それにいいんちょや那波さんに負けていられないし……ね!」
そう言い、俺に抱きついてくる柿崎。
「ちょっ、柿崎さん!? 何をしてるんですの!」
「何って……ナニ?」
「柿崎さん! 貴方ねぇっ!」
「あらあら」
そんな風に結局いつものように騒ぎ、それが日常に戻ってきたと感じていると突然襖がガラリと開かれる。
「お前達、詠春の馬鹿がナギについて話があるらしい。関西呪術協会の本山へ行くぞ!」
「えー、エヴァちゃん横暴だよ。旅館に戻ってきてからまだ数時間しか経っていないのに」
「黙れ。ここでダラダラとしているよりは余程いいだろう。そもそも、柿崎美砂。貴様と釘宮円はこちらの世界に踏み込むことを選択したのだろう? なら私の言う事は聞いておいた方がいいぞ」
「……何で?」
エヴァの言葉に不思議そうな顔をする円と美砂。その2人に苦笑しながら口を開く。
「何しろ俺はネギと違って魔法学校を出た訳でもないから、魔法とかのアドバイスはエヴァに任せきりなんだよ。魔法の練習にしてもエヴァの持ってる魔法のアイテムを使わせて貰ってるし」
「うー……分かったわよ。それで、私達だけ? ネギ君やアスナ達は?」
「もちろん全員だ。そもそもナギに関する事なんだから、ぼーやを連れていくのは当然だろう」
そう言って、俺達を引き連れて3班の部屋へと向かうエヴァ。向こうの部屋でも勘弁してくれという悲鳴が響いたが、結局はエヴァに引き連れられて関西呪術協会の本山へと向かうのだった。ちなみに、昨日巻き込まれた綾瀬はともかく魔法を知らない早乙女も一緒なのだが……まぁ、その辺はネギの問題としておく。
「やあ、皆さん。よく休めましたか?」
「長さん、よろしくお願いします」
軽く挨拶を交わし、待ち合わせをしていた場所から道を奥へと進む。
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