本編 第一部
一章 「出会いはいつも唐突に」
第一話「不思議な少女」
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ほんとうに女だったらそうとうマブい、て、な、えええええ?
俺の横に平然と全裸の女がそれもそうとうスタイル抜群のグラビアにだってでてこねえようなマブい女は、ってよしむら?そう、おれの横にいたのはよしむらイサ、クラス一の学校で今話題の美女だったのだ。
完全に言葉をなくして見入っている俺に、首を傾げてるイサ。
そんでさっきのハクい美声で言った。
「ん、なんだ。教えられた脱衣所ってここだろう?今日は、ホームルームが異常に短かったらしいな、そこの男子が話してたぞ?にしてもこの学校は男女合同の脱衣所なんだな。さすがは高校だな。小学生のときなんかは教室で着替えをしたが、中学になると脱衣所がちゃんと用意されてるとは、これはプールも本格的なものと期待していいな」
ここで俺はしばしこのありえない幸運がどうして起こったか少し記憶をさかのぼってみた。今日は、なんだか馬鹿に早くホームルームが終わり、そしていつものように少し遅れて席を立った、俺は廊下を通り過ぎ様にホームルームに遅刻してきた野郎に脱衣所の場所を聞かれ、んで反射的になんの意識もせずに脱衣所を教えてここにきた。ん?遅刻してきた野郎?俺はそいつを確かにその目で見て野郎だと判断したか?いや、俺はそいつを横目でながしたがちゃんと確実に正確にそれも男か女か判断せずにおれらがつまり男子がいつも使う脱衣所を教えたんじゃなかったろうか。待て待てということはだ。あのハスキーでハクい美声の持ち主はまさか、こいつ!?あ、あ、あ、あばばばばば!!!(意味不明)やべえ、やべえよ、こいつが今は勘違いしてるからいいがもしここが男子専用の脱衣所で女子のはとなりだとしったら。
「よ、よお、たしかよしむらだったよな。悪いな、俺間違えちまってよ!いや冗談のつもりだったんだが」
「ん、なにか間違えたのか?冗談とはおまえなにか面白いこと言ってたのか?」
バンッ!!俺はちょっとというかそうとう強くアグレッシブに自分の横にあった配電盤の金属ケースを叩いた。
赤くなっている後ろの男子がビクッと怯える。
んでもって俺は最大のヤンキー顔(これ、できるのに一週間かかった)で後ろの数人の男子をにらんだ。
「おい、イサさんはちょっと俺の冗談に引っかかっただけだ。間違っても変な噂立てんなよ。噂が立ったらてめえら、病院にもいけないくらいガタガタにしてやるぜ、分かったんか、おお!?」
「は、はいっ!!」
「よし、んじゃさっさと行け」
「はい!すんませんしたー!!」
そしてもう一度顔を百八十度反転させて。
「いや、イサさん?人が悪いつーかもうなんてゆーか」
「くくく、あははは!」
「い、イサさん?」
「あはは!い、いやおまえ、突然すごい音たててあの男子、本気でびびってたぞ、おまえいつもそんなふうに突然きれるのか、おっかしい奴だな」
い、いや
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