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吾輩は猫である
外伝
if sts編
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魔だろうし、送ってくか。
地面で体育座りしてたシグナムをおんぶする。シグナムの大きな胸が背中に押し付けられ潰れる。


「……こりゃええな」


さて、走っていくか。






「主主主主主主あるじあるじあるじあるあるあるるあるるるるるるるるるるる」


怖いよ! 病んでるよ! 怖すぎて胸の感触が分からない、冷や汗と恐怖で吾輩のパンツがやばい。だんだんと魔力を込めながら首を絞めてきて吾輩の命がやばい。


「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉおおお頑張れ吾輩の足! 吾輩の細胞!」


命の危機を感じ、足に魔力を集中させて走る。その速度はすでに音速を超えている。はやての家まであと少しだ、自分の体に感謝しながらひたすら走る。


「ああ、死にたい……」


今死にそうなのは吾輩じゃあ!?


走ること1分、音速で走ったためGでさらに絞まりが強くなったがなんとかなった。あんな状態でもGを緩和する障壁を出してたのはすごいと思う。贅沢をいえば吾輩にも掛けて欲しかったかな〜なんて。
そう考えながらインターホンを鳴らす。


ピンポーン。


……………出ない。


ピンポーン。


……………………………反応がない。


ピンポピンポピンポピピピピピピピピンポーンピピピピピンピンポーンピンピンピピンポーンピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピンポーン!!


ふぅ……どうだこのリズムに乗った押しに強烈なインパクトを乗せた45連打の音色は! いくら寝ててもこれなら誰でも起きるだろう! たぶん!


「うっさいわ!? 人が気持ち良くヴィータを抱き枕にして寝てたのに起こしよって!」

「ぐぼへっ!?」


突然ドアが吹っ飛び吾輩に直撃した。


「ん? カオスやないの。どうしたん?」


さっきまだの怒りが嘘のように無くなり、いつも通りのはやてが話しかけてきた。


「お゛、お゛届けものどぇす……ゴフッ!」


未だ自分の世界から帰ってきてないシグナムを指差す。


「なんや、シグナムを送ってきてくれたんか。ありがとうなカオス」


体に鞭を打ち立ち上がる。


「そ、それじゃ」

「もう行くんか? お茶出すで」


帰ろうとする吾輩をはやてが引き止める。


「い、いや〜眠いから早めに帰って寝たいかな〜って」


さすがに今八神家にお邪魔する元気はないし、シグナムが怖いので断る。


「そうなんか〜、またいつで来るとええで〜」

「あいよ〜」


話が終わってはやてはブツブツ言ってるシグナムを引きずっていく。ポニテを掴んで。



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