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俺様はフリードリヒ大帝
第三話 「イゼルローン要塞攻略作戦」
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がフェザーンから得られた詳細な情報を元に計画に修正を加えよ。」

「かしこまりました陛下。ただ帝国政府と門閥貴族からフェザーンからの税収を都合して欲しいとの要請が非公式ながら来ております。どのように都合しましょう。」

「門閥貴族のさらなる強大化・肥大化は避けたい。だが講和条約の締結を実施するには門閥貴族の協力は必須だ。」

「たしかに。では今回は門閥貴族を優遇することで講和条約締結への備えといたしましょうか?」

「やむをえんな。其れで良い」

グリンメルスハウゼン子爵
 陛下がこれほどの御方だとは思わなんだ。ルドルフ大帝以来の大器かもしれん。お仕えのしがいがある。しかし宇宙艦隊に直接調査依頼をするわけにはいかんな。情報が漏れる。技術総監はフェザーンと後ろ暗い関係にある。ヤツにやらせるか。
 
クリストフ・フォン・ケーフェンヒラー大佐
 さてこれで大ぴらに動ける。捕虜交換で帰国していらいずっと門閥貴族の目を気にしてきたからな。ようやくこのまどろっこしい状況ともおさらばだ。帝国は戦争をやり過ぎた。少しくらい休憩しても構わんだろう。

フェザーン 元・自治領主府 現・進駐軍総司令部 ミュッケンベルガー元帥
 フェザーン占領はうまくいった。いまの所フェザーンには目立った混乱は見られない。フェザーン商人には経済にはできるだけ介入しないと約束したから協力的だ。フェザーン人は商人だ。フェザーン人としての独立・自由の気風か商取引かどちらを優先するかを両天秤にかけさせた結果だ。陛下のお陰でうまくいけば停戦できるかもしれん。イゼルローン要塞は一度犠牲にする必要があるが停戦が実現すれば安いものだ。私はしばらくフェザーンに滞在することになる。

戦艦ブリュンヒルト ラインハルト・フォン・ミューゼル大将
ミュッケンベルガー元帥の命令でしばらくはフェザーンに駐留することになった。当然だろう。いま叛徒の艦隊がフェザーンを取りくる可能性は低いが0ではない。3個艦隊もフェザーン回廊にいればそうやすやすとフェザーン攻略は実行できない。将来はフェザーンに要塞をおくのだろう。
 フェザーン回廊の帝国側出口付近の星間航路の封鎖するために俺の艦隊にも出征命令が下ったのは去年の事だったな。まさか皇帝が停戦を望むとは思わなかった。最初にミュッケンベルガー元帥から一連の作戦を聞かされたときは驚愕するしかなかった。その作戦が皇帝の発案だと聞いたら尚更だった。
 10年前、母上が皇帝と門閥貴族の乗った車にはねられてヴァルハラに召された。俺はそれが許せなかった。当時の皇帝オトフリートが崩御した時は腐敗しきったゴールデンバウム王朝を滅ぼしてやろうと決心したものだが現皇帝フリードリヒ4世は停戦と門閥貴族の弱体化を望んでいることがわかった。叛徒共と停戦してから国内の改革を
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