第三話 「イゼルローン要塞攻略作戦」
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死回生の一手として戦争計画を練るのみにとどめておくのが無難でしょう。」
「そうだな。ならばどうする。フェザーンが占領された事で同盟経済は大打撃だ。レベロの悲鳴が聞こえるよ。」
「私はイゼルローン要塞攻略を進言します。」
「あの要塞は簡単には落ちない。だがもし要塞を手中に収める事ができればそれを餌に講和条約の締結を迫ってもよい。そういうことか。」
「はい。講和の代償としてイゼルローン要塞の返還を要求されるでしょうがそれしか同盟が生き残る道はありません。イゼルローン要塞内部に白兵戦部隊を潜入させて内部の核融合炉を奪取するか空調システムをハックして催眠ガスを流すかすればイゼルローン要塞を落とせます。」
「なるほどよくわかった。ヤン准将。貴官を第13艦隊初代司令官に任命する。貴官の任務はイゼルローン要塞の攻略だ。」
「微力を尽くします。」
銀河帝国 ノイエ・サンスーシ宮殿 フリードリヒ4世。
フェザーン制圧戦は成功裏に終わった。良かった。一安心。失敗したらシャレにならん所だった。フェザーン制圧が成功したことで
・皇帝直轄領フェザーンからの莫大な税収。
・同盟軍の戦力をフェザーン方面に分散させる事。
・帝国側の地球教勢力の壊滅
が可能になった。これで門閥貴族にも負けん。フェザーンの莫大な財力は門閥貴族を上回るからね。これかつるフヒヒヒ。
そして最も重要なのは講和条約の締結だ。こちらから申し出ることはできない。さすがに門閥貴族が大騒ぎするからね。帝国国内の軍需産業も敵に回してしまう。暗殺されるかもしれない。同盟が停戦を申し出ればなんとかなるかもしれん。同盟が生き残る為にはイゼルローンを落とすしかない。ヤンならそれができる。イゼルローン要塞を返還する代わりに停戦するという口実ができる。戦争のやりすぎなんだよ。この世界。長すぎる戦争のせいで社会全体がガタガタになってる。経済・政治・軍事全てね。だからしばらく停戦してお互いに国内政治に没頭ないと帝国・同盟が共倒れになる
同盟軍がフェザーン独立戦争を仕掛ける可能性は低いけど保険はかけないといけない。めんどいけどやるしかない。ガイエスブルグ要塞をフェザーン回廊に運ぶんだ!同盟もフェザーンも目を回すだろうね。クヒヒヒ。てことでいまはケーフェンヒラーとグリンメルスハウゼンとお話してます。まずは理論的・技術的に可能なのか調べさせないといけない。
「というわけだ。フェザーン回廊に新規に要塞を建設したいがすでに建設済みの要塞を運搬できれば其れに越したことはない。グリンメルスハウゼンは天体規模の物体をフェザーン回廊内部まで運搬できるかどうか調べさせよ。」
「承知しました。陛下。」
「ケーフェンヒラーよ。卿にはフェザーンを皇帝直轄領に編入させる計画を立案させていた
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