第三十五話 厳島神社その六
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また違うでしょ」
「ええ」
そうだと言うのだった。
「海の中から出て来る狛犬も」
「けれどこれもまた狛犬だから」
景子は琴乃に話す。
「狛犬は神社の守り神みたいなものだから」
「この神社にあるのも自然で」
「そう、海を守るのもね」
それもだというのだ。
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