第75話
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だが、上条の右手はそんな防護系の能力も打ち消してしまう。
土御門も薙ぎ払われた衝撃で脇腹の傷口が開くかもしれない。
「土御門、作戦変更だ。
俺は飛んでくる能力を片っ端から防いでいく。
お前達でポールと籠を調べろ。」
「り、了解だぜい。
キョウやんも気をつけろよ。」
土御門も麻生が居ない事を想像した結果を思い浮かべたのか、少し苦笑いを浮かべている。
二人のやり取りを聞いて上条はゆっくりと起き上がる。
「俺の右手も上手く使ったら麻生の負担も減るんじゃ・・「どけ。」・・げふぁ!!!」
上条が話している最中なのに麻生は上条の脇腹を左足で蹴り、横に飛ばす。
「何をしやが」
上条の言葉はまたしても最後まで続かなかった。
それもその筈、上条が立っていた所の後ろから真空の弾丸が飛んできたからだ。
麻生はそれを右手で掴み、握りつぶす。
「そういう事だぜい、カミやん。
俺達が傍にいてもキョウやんの邪魔になるだけだにゃー。
俺達は俺達の仕事をするぜい。」
そう言った土御門だが、彼も地面をほふくするような状態だった。
「俺が合図したら、ポールまで走れ。」
麻生は両手を合わせ、そのまま何かを投げた。
その投げた物は太陽の光に反射してキラキラと幾つもの光を放っていた。
だが、その次の瞬間には幾つもの閃光やら何やらが飛んできて、その光っている物質にぶつかり爆発する。
「今だ、走れ。」
その合図と共に、土煙を掻き分けるように上条と土御門は走る。
走りながら上条は土御門に言う。
「なぁ、俺達の所にばっか能力が飛んできていないか!?」
「確かに流れ弾にしてはかなり飛んできていたにゃー。
もしかしたら相手は俺達を・・・・いや、キョウやんを狙っていたのかもしれないぜい!!」
「どうして!?」
「それが分かったら苦労しないにゃー!!」
二人は死にもの狂いで、砲撃が飛び交う中を走って行った。
麻生は上条達が走り去ってから少しして、中央に向かって走っていた。
すると、視界の端にキラリ、と光る物質が飛んでくるのが見えた。
すぐさま、空間の壁を周りに展開する。
その光る物質は空間の壁にぶつかると、爆発する。
風を巻き上げ、土煙を一瞬で吹き飛ばすと、目の前には常盤台の生徒がいた。
その生徒とは、婚后光子だ。
「他の生徒方から麻生さんがいらっしゃるとお聞きなっていましたが、まさか本当にいらっしゃるとは驚きですわ。」
周りを見回すと、数人の常盤台の生徒に囲まれていた。
「何が目的で此処にいるのかは分かりませんがちょうどいいですわ。
相手校の中学校では物足りませんでしたので、一つ相手をしていただけますか?」
「の、割には
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