第三十五話 厳島神社その一
[8]前話 [2]次話
第三十五話 厳島神社
里香は厳島神社に向かう途中の道で四人に話していた、その話すことはというと。
「毛利元就さんだけれど」
「三本の矢だけじゃなかったのね」
「他にも逸話があるのね」
「そう、今話したみたいに」
その話はというと。
「人柱を否定してね」
「字を入れたのね」
「字を刻み込んだ石を」
「その方がずっといいってね」
それで人柱を止めたというのだ。
「政治力凄かったのよ」
「それいいお話よね」
「本当にね」
「他にはいつもお経を唱えていてね」
「へえ、お経もなの」
「いつも唱えてたの」
「一日十回ね」
それだけ唱えていたというのだ。
「詠んでいたらしいわ」
「それで厳島神社も信仰してよね」
景子がここで里香にこのことを確認した。
「そうよね」
「そうなの、神仏を篤く敬っていた人なのよ」
「そうだったの」
「ただ、それと一緒に」
里香はここで四人にこの話をしたのだった、その話はというと。
「敵の大名には謀略を駆使してたの」
「暗殺とか?」
「あと内紛を仕掛けたりとか?」
「そうなの、それで中国地方の覇者になったのよ」
そうなったというのだ。
「大内氏や尼子氏を滅ぼしてね」
「そんなに謀略が凄かったのね」
「戦ってもいたけれどね」
戦国大名らしく戦ってもいたというのだ、だがそれでもだったのだ。
「謀略が凄かったのよ」
「そういえば毛利元就ってゲームとかだと」
「ああ、そうだよな」
ここで琴乃と美優が二人が知っている毛利元就について話した。
「策士ってイメージあるわよね」
「ゲームしてて傍から観てたらしょっちゅう誰かを暗殺したとか出るよな」
「データ見たら知力とか政治力高いし」
「敵にしたらやばい相手だよ」
「私いつも織田信長でするけれど」
「あたしもだよ」
二人が選ぶ大名は定番と言えた。
「シュミレーションでもアクションでも」
「やっぱり信長だよな」
「そうよね」
二人は信長から見た元就を話す、そして彩夏はというと。
ひっそりとだ、こう景子に囁いたのだった。
「私実はね」
「どうしたの?」
「秋田だから」
彼女の元々の出身地から話すのだった。
「安東氏だけれど」
「伊達政宗じゃないの」
「あの人仙台だから」
秋田とは違うというのだ。
「まして戦国の頃米沢じゃない」
「福島ね」
「伊達家は元々あちらなのよ」
最初は仙台にいなかったのだ、豊臣秀吉に転封されてからだ。
「福島の人は伊達政宗好きみたいだけれど」
「秋田ではなのね」
「そうなの、安東家か」
「他には?」
「佐竹家なの」
こちらの家になるというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ