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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
二十話:六歳の邂逅
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現実だから、戦う以外にも言うこと聞いてくれないと困るし!
皿の中身を食べ尽くして満足そうなモモを、散々撫で回して褒めてやりつつそんなことを考える私に、背後から声がかかります。
「はー……。やっぱりベビーパンサーは、可愛いね!キラーパンサーも可愛いけど、子供故の、特有の可愛さっていうの?あるよね!」
……誰だ!
パパンは部屋でなんかやってるし、誰もいないと思って完全に油断してたのに!
たいしたこと言ってないとは言え、口調とか
素
(
す
)
だったのに!
この村で、こんなに完璧に気配を絶てる人間は、パパン以外にいない筈……!!
と、超動揺しながらも、子供らしさの皮をしっかり被って、戸惑ったように振り返る私。
「だ、だれですか?」
そこで、目にしたものは……。
………美女。
え?美女?だよね?
イケメン??
完璧な美女のように美しくもあり、美男子のように、凛々しくもある……。
胸元が隠れるような服装で、体形を上品に隠しながらも、隠し切れないスタイルの良さ!
長く艶やかな黒髪は、邪魔にならないようにひとつに纏め、それでいて全く野暮ったくならないセンスの良さ!
後れ毛が、中性的な色気を醸し出します!
旅慣れているようなのに、シミやソバカスのひとつも無い陶器のような白い肌のその人は、涼しげな目元を笑みの形にして、美しく、どこまでも美しく微笑んで、そして。
「うわー、ドーラちゃんマジ美少女!一回見てみたかったんだよねー、外から!一回しか無いなんてホント残念だわ、よく見とかないと!」
……うわあ。
なんだろう、見た目は完璧なのに、口を開いた途端のこの残念感。
「抱っこしていい?いいよね?大丈夫、誰も見てないから!ロリコンとかそういうのじゃ無いってのも、知ってるでしょ!?」
うん、知ってる。
そして私が許可を出す前に、もう抱き上げてるイケメン美女。
……いいけどさ!
むしろ私もじっくり見たいから、拒否するとか、無いけどさ!
それも知ってるんでしょ、ちくしょー。
「ああ……可愛い!これならパパンも他の人たちも、メロメロになるに決まってるよね!勿論、私の!ていうか私たちの?努力の賜物でも、あるけどね!」
いや、仕方ない。
所詮、私なんだから仕方ない。
皮を被る必要も無い
自分
(
わたし
)
相手なら、こうなるのも仕方ない。
ていうか、私、なります。
……ていうか、むしろ今!
なります!!
「……私、キター!イケメン美女、キターー!!」
先を越されて完全に出遅れましたが、これこそ私の目指すイケメン美女!
その、完成形ですよ!!
「よくやった、私!完璧!正に、完璧!!」
「ありがと
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