第五章 StrikerS編
第百三十話 『ティアナとのお話(前編)』
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すから…」
「あの人は謙虚だからな。ま、そこが憧れの的だって気づいていないのがあの人らしいけどな」
「ですね」
ヴァイス陸曹も分かっている。
そんなところがシホさんの魅力を余計引き立たせているのだ。
でも、やっぱりティアさんの件、これはやっぱりシホさんに報告したほうがいいね。
「ありがとうございます。シホさんに報告しておきますね」
「おう。お前もティアナに会ったら無茶もほどほどになって言っておいてくれ」
「はい!」
それでヴァイス陸曹と別れてシホさんの部屋へと向かう。
そこではやっぱり色々となのはさんと同じように訓練内容やチームでも連携について考え込んでいるシホさんの姿があった。
「…あ。ラン、来ていたのね」
「はい。シホさん、無茶はしていないですか?」
「私は無茶はあまりしないようにしているから大丈夫よ。昔にひどい目にあったからね」
「そういえばシホさん達の過去話ってまだそんなに聞いたことがないですけど、まだ教えてくれませんか?」
「そうね。なのは達と一緒に話せる時があったら教えるわ。それに私自身の話になると長くなるから」
「わかりました」
いつか話してくれるって言うなら今は我慢しよう。
そしてアルトリアさんとネロさんも部屋に入ってくると、
「あ、ラン。いいところに。明日の早朝は私と剣の訓練をしませんか?」
「いいんですか。アルトリアさん!?」
「ええ。あなたには才能があります。ですから私の剣を教え込んであげましょう」
「しかし、アルトリアの剣は剛の剣…余のように柔のように舞うように剣を振るうのもいいだろう?」
「どちらも学ばせてもらいますので安心してください」
アルトリアさんとネロさんは剣の振り方は違いがあるので色々な動きを模索できるんだよね。
アルトリアさんは文字通り叩きつけるように切り裂く剛の剣。
逆にネロさんは舞うように横を切り裂いていくような柔の剣。
だから二人が剣の話になると長くなっちゃうんだよね。
それでシホさんも昔は苦労したそうだし。
それにネロさんの剣はどっちかっていうとレンの方が向いているんだよね。
あの子は防御の後に反撃してカウンターで切り裂くスタイルだから。
「それよりティアナはどうだった…?」
「ヴァイス陸曹に聞いたんですけど、どうも自分は『凡人』だと思っているらしくて人の倍以上の訓練をしているそうです」
「そう、やっぱり…。ティアナは凡人じゃなくて非凡の才能なのにね」
「そうですね、シホ。ティアナはとても才能を持っています。
ただ、ティアナ本人はそれを自己の意思で正面から見ないようにしているのかもしれません。見ていて不憫ですね」
「そうだな。ティアナはもっと自信を持ってもいいと思う。そうすればもっと才能を伸ばせるだろう」
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