第73話
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「それじゃあ、そろそろあたしは次の競技の準備とかあるから行くわよ。
来るか来ないかは貴様の勝手だけど、私達の邪魔はしないでよね。」
それだけ言うと制理は次の競技場に向かって歩いて行った。
結局、制理が起こっている理由が分からなかった麻生。
頭をかいて、ため息を吐くと独り言を呟く。
「まぁこのままこうしていても暇だし、玉入れでも見に行くとするか。」
制理に教えて貰った競技場を思い出しながら、麻生も歩いてその競技場に向かう。
その頃、上条はとある競技場を目指して携帯を耳に当てながら走っていた。
通話の相手は土御門だ。
上条と土御門とステイルは学園都市に侵入してきた魔術師の一人である、オリアナ=トムソンを見つけた。
捕まえて、もう一人の魔術師であるリドヴィア=ロレンツェッティがどこにいるのか、そして受け渡しの魔術霊装である「刺突杭剣」をこちらに渡してもらう為に、三人はオリアナを追っていた。
幸いにも、オリアナの腕の中には「刺突杭剣」を隠せるだけの大きさにぴったりの看板を持っていた。
三人はオリアナを追っていて、バスターミナルについた。
オリアナを追って中に入るとオリアナが張った罠に出くわすも、上条の右手でそれを無力化した。
しかし、それに構っている少しの間にオリアナに逃げられてしまった。
だが、オリアナの魔力の残滓が残った単語帳のような板ガムの大きさくらいの紙が残っており、それを使ってオリアナがどこにいるか逆探知する事になった。
土御門自身は魔術を扱う事は出来るが、使えば暴走に巻き込まれてしまう。
人間の体力をゲームのように数値化できないので、何回耐えられるか分からない。
一回で死ぬ時もあれば、数回は耐えられるかもしれないと、かなり博打が入る。
もし一回使って行動不能になれば、その先に何が待っているか言うまでもない。
上条は右手の事もあるので使用不可能。
ステイルは魔術を使えても逆探知する魔術を知らない。
そこで、土御門が逆探知する魔術、「理派四陣」を発動する為の陣を書く。
次にその陣をステイルが魔力を注ぎ、発動させてオリアナを追う事になった。
「理派四陣」をステイルの魔力で発動するまでは良かった。
しかし、発動して少しした瞬間だった。
ステイルが突然、叫びだし苦しみ始めたのだ。
土御門は上条に右手で触るように指示して、上条の右手が触れるとステイルは荒い息を吐いていたが何とか無事だった。
ステイルはバスターミナルからオリアナが出ないように出入り口付近などにルーンのカードで罠を張っていた。
しかし、それが原因でステイルの魔力を読み取られ、そこから生命力を読み取られてしまった。
それを元に迎撃魔術を作ったという訳だ。
魔力には宗派や術
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