第1Q「僕が彼女を殺したんだ。」
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意に後ろを見ると
血だらけの少女と凹みが目立つ車が目に飛び込んできた。
さっきよりさらに困惑してしまった。
少女は百合羽さんによく似ていた。
いや、血だらけの少女こそ百合羽さんだった。
「ゆ・・・百合羽さん?」
なんとなく話しかけてみた。
「・・・ん・・・テツヤ君・・・?」
!?
「だ・・・い・・・じょ・・・う・・・ぶ・・・?」
「はい、でも百合羽さんは?」
少し笑って
「へ・・・いきだ・・・と」
ドサッ
え?
「百合羽さん?百合羽さん!!!?」
嘘・・・ですよね?
なんで目を開けてくれないんですか?
彼女の手を握った。
「!!」
彼女の手がどんどん冷たくなっていった。
「そんな・・・嘘だ・・・そんな・・・うわああああああああああ!!」
ガバッ
「ハァ・・・ハァハァ・・・ハァハァ・・・ハァ・・・」
夢・・・だったのですか?
「テツヤー遅れるわよー」
あ。
ふとテジタル時計を見た。
げ・・・月曜?
夢なのかわからないまま僕は制服を着た。
(教室)
「おーいHR始めるぞー」
教室には百合羽の姿はなかった。
「えー 朝から暗い話は気が乗らないのだが・・・
大事なお知らせだ。」
・・・え?お知らせ?
「まぁ、みんなもニュースを見たと思うが、昨日」
まさか・・・
「白田が事故に遭った。」
!?
夢じゃない・・・げ・・・現実だったんだ。
「重体で意識不明ではないが目は覚めていないそうだ。」
よかった。意識はあるんだ。でも目覚めていないって・・・
しかも重体。
だけど、生きている・・・
そっと胸をなでおろした。
しかし、教室はざわつき始めた。
「ざわさわ ざわざわ」
「はぁ・・・コラー落ち着けー」
「嘘ー」
「なんでー」
「犯人許せないしー」
!?
な・・・なんで僕安心しているんですか・・・?
あの事故が起きたのは僕なんですから。
あの事故は・・・百合羽をあの事故に・・・
百合羽さんを・・・
僕が彼女を殺したんだ。
バタンッ
その瞬間目の前が真っ暗の暗闇になった。
続く
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