第2話 =衝撃の事実=
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れば、すぐに結論にいたった。キリトは「茅場はこれくらいしてもおかしくない」と小さくつぶやいた。
ということは、ゲームをクリアする数か月、またはそれ以上の間俺はこのゲームをし続けなければならない。外のことは気になるが、それ以上に自分の命を死守しなければ気になっている外にも帰れない。もう一度テニスを楽しんだり、鬼のようなしごきを受けたり、テイルズを楽しんだり、そんな今まで当たり前だったことができなくなるんだ。
「二人とも、ちょっと来い……っ!」
キリトは俺とクラインの腕をつかむと荒れ狂う人の間を縫って、中心から何本も伸びる路地に入る。
「いいか、よく聞け。俺はすぐこの街を出て次の村へ向かう。だから俺についてこい」
「……それって」
「あいつの言葉が本当なら生き残るためにはひたすら自分を強化しなくちゃならない。MMORPGってのはリソースの奪い合いだ。システムが供給する限られた金とアイテム、経験値をより獲得した奴だけが強くなる。この《始まりの街》周辺のフィールドはすぐに狩り尽くされるだろう。リポップを探し回るよりも次の村を拠点にした方がいい。俺は危険な場所も全て知ってる。レベル1でも安全な道も知ってる。だから今の状態でも安全にたどり着ける」
「でもよぅ……俺は他のゲームでダチだったヤツと徹夜で並んでこのゲームを買ったんだ。あいつらまだ広場にいるはずなんだ……置いてはいけねぇ……」
クラインは先ほどまでいた広場に視線を移しつつ、そう口を開く。
「……クラインの知り合い全員……っ……ルートを再構築すれば……いや、それでも……」
「悪ぃ、お前にこれ以上世話になるわけにはいかねぇよな。だからきにしねぇで次の村いってくれ。俺だって前のゲームじゃギルドの頭張ってたんだ。お前に教わったテクでなんとかしてみせらぁ!」
クラインは自信満々にそういいきり、サムズアップさせた。
「そうか……悪い……リクヤは…」
俺に振られてきたがキリトの話を聞いて、そして今までキリトが教えてくれたことを思い出した。確かに、キリトについていけば安全だろう。でも、そのすべてをキリトに頼ることを、俺のこだわりが良しとしなかった。
答えはすでに決まっていた。
「ついていけば楽なんだろうけどね……でも俺はお前にとっての荷物になっちゃうと思うんだ」
「そんなことは……」
ないとは言い切れなさそうな表情を一瞬浮かべるキリト。お互いにレベル1、ステータス的には変わらない状況でお守りをするのは普通の状態でも拒否したくなる。だからこそ、キリトの親切はキリト自身を殺しかけない、俺のせいで死んだなんてあっちゃならない。
「それに、すべてキリトの世話になって足引っ張って楽するなんて状況がどうあれ俺が許せない。まぁ気
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