第2話 =衝撃の事実=
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するものはいない。
「生命活動?マイクロウェーブ?……たかがゲーム機がどうやって……」
「……原理的には、電子レンジみたいに高出力の電磁波を頭にやれば、脳を焼き切ることはできる……」
「いや、でもゲーム機でしょ?そんな強力な電磁波なんて……」
『より具体的には、十分間の外部電源切断、二時間のネットワーク切断、ナーヴギア本体のロック解除または分解または破壊の試み。以上のいずれかの条件によって脳破壊シークエンスが実行される。この条件は、すでに外部世界では当局およびマスコミを通して告知されている。ちなみに現時点で、プレイヤーの家族友人等が警告を無視してナーヴギアの強制除装を試みた例が少なからずあり、その結果』
手を振りメニューを開いて巨人は言葉を続ける。
『残念ながら、すでに二百十三名のプレイヤーが、アインクラッド及び現実世界からも永久退場している』
「に、230人……が、もう死んでる……ってことか?」
茅場明彦の言葉に反射的にそう呟いていた。受け入れたくなかったが、体が自然とその言葉を飲み込み、手が震え、膝が笑う。キリトもふらふらとしつつもかろうじて立っているというところだ。クラインに至ってはその場でしりもちをついている。
「……信じねぇ、信じねぇぞ俺は……!ただの脅しだろ、できるわけねェって……こんなイベントに付き合ってる暇なんてねぇんだよ……そうだよ、これはイベントのOPだろ?」
「……それにしちゃ、おどろおどろしすぎない……?」
クラインと同じような望みを持ったプレイヤーに通告するかのように事務的な茅場のアナウンスは続く。
『諸君が、向こう側に置いてきた肉体の心配をする必要は無い。現在、あらゆるテレビ、ラジオ、ネットメディアはこの状況を、多数の死者が出ていることも含め、繰り返し報道している。諸君のナーヴギアが強引に除装される危険はすでに低くなっていると言ってよかろう。今後、諸君の現実の体は、ナーヴギアを装着したまま二時間の回線切断猶予時間のうちに病院その他の施設へと搬送され、厳重な介護体制のもとに置かれるはずだ。諸君には、安心して……ゲーム攻略に励んでほしい』
ここでついに、今まで狼狽えていたプレイヤーが叫びだす。「ゲーム攻略なんてできるか」「のんきに遊んでる場合じゃない」「こんなのゲームじゃない」などなど様々な言葉が飛び交う。
『しかし、充分に留意してもらいたい。諸君にとって、ソードアート・オンラインは、すでにただのゲームではない。もう一つの現実と言うべき存在だ。今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君らのアバターは永久に消滅し、同時に、諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される』
これから俺たちの命は左上
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