魔法先生ネギま!
0330話
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プの大きさそのものが変わっているかのように。
「があああああっっっっっっっ!」
「アクセル君、アクセル君。しっかりしてくださいまし!」
「ちょっ、アクセル!? あんた一体どうしたのよ!」
「アクセル殿!?」
「アクセル君?」
周囲の面々が呼びかけてきてはいるが、こちらはそれどころではない。まるで身体の中を無理矢理拡張されているかのような、そんな違和感。
まだ辛うじて残っている木の通路で踞り、ナニカに耐える、耐える、耐える。
実際にその感覚に耐えていたのは数分といった所だろう。だが、実際に経験した時間は数時間にも感じていた。しかしどんな苦行でもいずれ終わりが訪れる。
俺もまた、身体に入ってくるナニカを呑み込み、吸収し、己の物へと変えていくに従ってようやく落ち着いて来た。
「ふぅ……」
ようやく一段落し、踞った状態から一気に上半身を起こし……リョウメンスクナノカミを吸収した事による身体の不調の為、そのまま勢いを殺せずにひっくり返る。
だが、てっきり木の床へと頭を叩き付けるかと覚悟した瞬間、ポスンっと何かが柔らかく俺の頭を受け止めてくれた。
「ちょっ、アクセル!? あんた一体何を……」
「ア、ア、ア、ア、アスナさん!? なんで貴方がそんな役得をしてるんですの!?」
「私だって別に好きで膝枕をしてるんじゃないわよ! ただ、アクセルが勝手に私の膝に倒れてきただけでしょ!」
……なるほど。あやかと神楽坂の話を聞くに、どうやら俺は勢いのままに神楽坂の膝の上に頭を乗せて膝枕をして貰っているらしい。
「あー、悪い神楽坂。ちょっと今はきつくて身体を動かせそうにない。しばらくこのままにしておいてくれ」
「ちょっ、あー、もう! 分かったわよ! でも今日だけ特別だからね! 全く、ネギにしてもアクセルにしても、私はガキが嫌いだっていうのに。大体膝枕なんてまだ高畑先生にもしてあげた事がないのに……」
ぶつぶつ言っている神楽坂を無視し、ステータスを表示する。レベルが上がってなかったりPPが増えてないのは……まぁ、実際にリョウメンスクナノカミを倒したのがエヴァだったんだからそれはしょうがない。フェイトに関しても撃墜数が増えていないとなると、やはり逃げられていたと見るべきか。そしてスキル覧へと目を映すと……そこには『鬼神化』のスキルが表示されている。どうやら落下してきた肉体と頭部を丸々吸収したおかげで覚えられたらしい。どんなスキルなのかは気になるが、確認するのは麻帆良に戻ってエヴァの別荘でだな。もし普通の場所で鬼神化を試してリョウメンスクナノカミのように身長50mオーバーとかになったら魔法の秘匿云々では済まないだろうし。
そんな風に考えているとエヴァと茶々丸がこちらへと降りてくるのが見えた。
「アク
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