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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0330話
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ノカミへと近付いていく。

「あれって……刹那、さん?」
「……に、見えるが。翼、だと?」

 神楽坂の声が聞こえ、俺も小さく頷く。確かに桜咲は闇夜を切り裂きながら飛んでいる。そう、跳んでいるのでは無く飛んでいるのだ。その背に生えた翼を用いて。

「陰陽術にそういう術でもあったのでしょうか?」

 あやかの言葉を聞きながらも首を傾げる。だが、そんな風にこちらが困惑している間にも桜咲はその翼を使いリョウメンスクナノカミの懐へと飛び込み、こちらを迎撃しようとした天ヶ崎の隙を突くかのように近衛を掻っ攫って即座にその場を離脱してこちらへとやってくる。幸いだったのはリョウメンスクナノカミの懐に素早く飛び込めた事だろう。あの懐に飛び込まれてその力を使った場合は、恐らく術者である天ヶ崎も巻き込まれるので自分の式神を召喚しようとしたその一瞬の隙を突いたのだ。

「ちぃっ、烏族のハーフやったんか!」

 悔し気な天ヶ崎のそんな声が聞こえてきて、ようやく理解する。桜咲のスキル覧にあった半烏族。その名の通りに、あれがそのスキルを解放した姿なのだろう。
 そして、天ヶ崎の不運はそれだけでは終わらなかった。

「ネギ坊主は返して貰うでござるよ」

 どこからともなく現れた長瀬が、天ヶ崎の手元に唯一残されたネギを桜咲と同じように奪取してこちらへとやってきたのだ。

「少し手間取ったでござるが、何とか任務達成でござる」
「楓ちゃん、ナイス!」

 神楽坂がネギを横抱きにしている長瀬へと思い切り抱きつく。

「な、なんやてぇっ! くそっ! その2人を奪われても既にリョウメンスクナノカミは復活しとるんや。長時間は無理でも短時間のコントロールならウチで十分。その2人、返してもらうで!」

 そう言ってリョウメンスクナノカミの拳を振り上げさせる天ヶ崎だったが、その不運はまだ終わりを告げていなかった。突然上空から発射された何かがリョウメンスクナノカミへと降り注ぎ、ドーム状の結界らしきものを作り出したのだ。

「こ、今度は何や!?」
「ふふっ、貴様等はよくよく私の旅行の邪魔をしたいと見える。おまけにこちらの身内も随分と翻弄してくれたようだし、その礼をさせてもらおうか。出来るだけ丁重に……派手にな!」

 周囲へと響く声。その発生源は俺達の上空だった。そこにいたのはエヴァ。そう、闇の福音と呼ばれる真祖の吸血鬼だ。

「アクセル、お前にしては随分と手こずっているようじゃないか」

 チラリ、とこちらを見て愉快そうな笑みを浮かべるエヴァ。その様子に苦笑しながらも安堵する。一見お子様で、実際その中身もお子様なのだが、その魔法に関する実力は間違い無く一級品。この世界でもトップクラスに入るのだろうから。

「まぁ、そもそも貴様は魔法はま
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