戦いの前
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る俺をシノンは止めた
「……まだ時間がある。それまで抱きつかせて」
「……ああ……」
シノンは先ほどよりも強く俺を抱き締めた。よく見れば小刻みに震えている
「シノン?」
「やっぱり怖いよ……。私が殺した男が私への復讐のために黒星を使ってリンが殺されたりしないかって……」
「死者は蘇らない。これは絶対だ」
かつてのソードアート・オンラインでも俺の知り合いを含むかなり多くの人間が死んだ。彼らは現実となった世界で長さは関係なく生きた。死者が蘇るなんてことになったらそいつらが浮かばれないだろ
「それに黒星はたまたまではないと思う」
「……え?」
「黒星ってのはかなりマイナーな旧式拳銃だ。威力も低いし射程も短い。殺害の効率を求めるならもっと射程の長い銃を使えばいいわけだしな」
それに黒星と同程度の性能でもっとメジャーな銃は多くある
なぜそれを使う必要があったのか
「やはり、シノンがいるから……だと思う」
そう考えるのが自然だろう
「それって……」
「シノンの周辺の人物。それも医療従事者、ないしはその関係者ってところかな。心当たりはある?」
「……」
軽くうなずくシノン
……いるのか。ならそいつが死銃であるとみて多分間違いがないだろう
「この試合が終わったら、急いでお前の家に行く。だから……」
腕の中のシノンを見つめる
「勝つぞ」
「うん」
俺の宣言にシノンは力強くうなずいた
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