第八話 オーブ近海の死闘
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ダガーLを切り裂き、動きを止めたウィンダムに対して速射砲で蜂の巣にする。ウィンダム部隊の多くは急に乱入してきたマーレ機に気を取られ始めた。
「でりゃぁああ!!」
バルカンで撃ち続けながら接近してビームサーベルでザムザザーを切り抜こうとするシン。しかし、それは読まれていたのか、回避し右腕で逆にインパルスを捕まえる。
「そんな!?」
『このザムザザーと真っ向から対峙しようとはな!』
ヴァシリエフとよばれる大型クローを取り出し、ザムザザーはそのまま振動熱でインパルスの足を引きちぎろうとする。シンは一瞬焦りを見せるが、敵の狙いが足だと言うことに気付いた瞬間、どこかに弱点はないのかとザムザザーを観察する。
「―――ッ!ミネルバ、レッグフライヤーとソードシルエット、それにデュートリオンビームの準備を!」
『は、はい!』
腰に差してあるナイフを左手から抜出、シールドで隠すように構える。右手で持っているビームサーベルを振り下ろそうとするが、当然それを許すことなどなく、単装砲で腕を吹き飛ばされる。ビームサーベルを落とすことになるが、寧ろ好都合とばかりに本命のナイフを狙っていた位置に突き刺した。
「落ちろォォォ!!」
『なんだとぉォッ!?』
左手で隠していたナイフで三基ある突起の一つを狙う。一瞬スパークが発生し、思わずと言った風にザザムザーは動きが鈍る。その隙を逃がすことはなく、シンはインパルスの下半身を外し、そのまま浮き上がる。
そしてビームライフルでザムザザーが掴んだままの下半身に命中させ、爆発させ、目晦ましにする。そのままレッグフライヤーと合体し、デュートリオンビームによってエネルギーを回復させる。
ソードシルエットも同時に装備し、ブーメランを投げつける。
『狼狽えるなリフレクターが壊されただけだ!この程度の攻撃!』
そう言ってザムザザーに乗る三人のパイロットの隊長が叱咤し、ビームブーメランを弾き返す。だが、シンの本命はエクスカリバーによる剣戟。既に構え、上から襲い掛かる状況にザムザザーはブームブーメランを弾いた体勢のせいで対応できない。
「うおおぉォォォ――――!!」
ザムザザーは切り裂かれた。せめてもの抵抗と言わんばかりにクローを放つが、逆にそれを回避して腕を断ち切られてしまう。
そして、最後の断罪とばかりにコックピットごと真正面から叩き斬られた。
◇
「インパルス、敵大型兵器を撃破!やりました!」
ブリッジ艦内でもその報告に湧き上がる。敵の首級を仕留めたのだ。当然の反応ともいえた。
『流石、シン!俺達とは格が違うってか!』
『凄いじゃない、ほんとスーパーエースって感じ!』
『落ち着け、お前ら。残った敵艦のナチュラル共
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