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ラビリンス・メーカー
序章

[2]次話
はぁ、いったいいつからひきこもっているのだろうか、
もう六年か、今思えばあのとき、サラリーマンとして普通に通勤して働いていたら、電車で痴漢と誤解され、会社に遅刻というのがいけなかったのだろうか、あれからクビになって今にいたるのか、(せめて童貞は捨てたかったな・・・)
ガチャリ
「ん?今玄関のドアが開く音しなかったか?(今は親はイタリアに旅行だったよな)行ってみるか」
そう、この行動が全てを変えることとなるとは思いもよらなかった。

階段を降りてリビングを覗く!!!(誰だあの覆面の男は、空き巣か?やべぇ!こっち来た!逃げなきゃアイツ刃物持ってる!ダメだ間に合わない!)
ザスッ!!(あぁ刺された!俺は死ぬのか・・・)
こうして、玄関には赤い水溜まりができた。
(ん!ここはどこだ?白い部屋?あれは人の影か、)
「おーい君、さっきから見てたけどずいぶん酷い死にかたしたね」
「お前誰?」
「誰って、神様だよ☆」
「やめろ、星とか付けんなキモい」
「まぁそんなことは置いといてさ、こんどは異世界で暮らしてみない?」
「異世界か、転生するのか?」
「そうだよ、君はラビリンス・メーカーとして異世界へ転生する。」
「ラビリンス・メーカーってことは迷路でも作んのか?」
「違うよ、作るのは迷宮」
「迷宮・・」
「そうだねー、この辺りの地下ならいい迷宮が作れるかな、そうだ!おまけでチートな能力を3つあげるよ!」
「チートか」
「まず最初にMP無限とかどう?あ、そうそうMPっていうのは、迷宮を掘って広げたり、トラップを配置したりするのに使うんだよ」
「じゃあそれ」
「次に魔力濃度設定とか」
「それは?」
「迷宮全体の魔力濃度さ。迷宮には魔物が集まるでしょ、集まる魔物は迷宮全体の濃度によって強さが変わるんだ」
「100%にはできないのか?」
「もちろんできるよ」
「ふーん、じゃあそれ」
「あとは、ステータス設定とかあるね、これは、ステータスを設定できるだけ。」
「じゃあスキルとかあんの?」
「もちろん」
「じゃあそれ」
「よーし、じゃあ異世界に送るよ!送る場所は迷宮の地下1階!そーれ!」
その時、目の前は真っ暗だった。
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