暁 〜小説投稿サイト〜
至誠一貫
第二部
第一章 〜暗雲〜
九十五 〜猛将たち〜
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
も少し休むが良い。これ以上の無理は許さぬぞ?」
「……は」
 ……む?
 これは……殺気?
「……こ、この……死ねっ!」
 倒した兵の一人が、弓を構えているのが目に入った。
「いかん!」
 急いで月を突き飛ばす。
 間一髪、間に合ったようだ。
「ぐっ!」
 肩に、鋭い痛みが走る。
「お、お父様!」
「歳三殿!」
「ちょ、ちょっと。歳三?」
「……大事ない」
 立ち上がり、矢を放った者を睨み据える。
「ひっ!」
「許さぬ……」
 いかぬ、目が霞む。
 これしきの傷で、なんたる事だ。
 ……と。
「ギャッ!」
 短い叫び声と共に、敵兵の首が、胴を離れた。
 薄れ行く意識の中、確かに私は見た。
 ……ふっ、戻った……か。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ