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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第7話 退学宣告? 翔の決意の炎
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ているが、明日香の顔は頬を赤く染め十代が走って行った方も見て微笑んでいた。
「そういえば、雪鷹の姿が見えなかったわね」
明日香は呟きながらブルー寮に向かって歩みを進めていった。
side out
side 雪鷹
「アァァァァ、アァァァァァァァ」
俺の視界に広がる黒の軍勢。
俺は再び廃寮のデュエルフィールドに戻って来ていた。
何故戻ったかというと、理由は簡単だ。
「アァァァァァァァァ」
未だ俺の前で蠢いている黒い塊たちを処理するためである。
「悪い、遅れた」
そう言って、俺の後ろから直哉が遅れてやってきた。
謝る直哉に俺は構わないと右手を上げてジェスチャーで思っている事を伝えた。
直哉がと到着した所で、俺たち2人は蠢く黒い塊たちに視線を送った。
呻き声を上げ、まるで助けを求めるようにこちらに近づいてくる。
《どうするんだ? 雪鷹》
近づく塊を見つめたまま、ダルキーが訊ねてくる。
そんなダルキーの問いに答えず、俺は部屋中に居る塊たちを見渡した。
闇そのものが形を成したような姿。
フィクションとして客観的に見ていたものが、今現実に俺の目の前に広がっている。
蠢いている塊1体1体から哀愁が感じられる。
こいつらも、元は人間だったのかもしれない。
欲に塗れ、罪を重ねた人間の魂の末路。
そう思うと、俺は罪を犯してはいけないと、思い知らされる。
闇から抜け出せず、助けを求めているその姿は、まるで陸に上げられた魚の様だと、俺は不謹慎にもそう思ってしまった。
そんな事を考えていると、塊たちが先ほどよりもこっちに近づいているのが分かった。
「雪鷹」
隣で直哉が塊の処置を訊ねてくる。
可哀想だと思いながら、俺は左手のデュエルディスクを展開させた。
ディスクの展開を見て、意図を理解した直哉はそうかと呟き、塊の方をジッと見つめた。
まるで人間の処刑を見るかのような表情を浮かべて。
そんな直哉を横目で見て、相変わらず優しい奴だと思いながら、俺はデュエルディスクに1枚のカードをセットした。
ゴゴゴゴゴ!!
地響きを轟かせ、大地から巨大な影が姿を現した。
《っ!? 雪鷹・・・・コイツって・・・》
フィールドに現れた巨大な影にダルキーは目を見開き驚愕した。
そして、巨影に睨まれる塊たちは、捕食者に姿を捉えられた獲物のようにブルブルと震え怯えていた。
巨影に睨まれていないダルキーでさえ、巨影の発している威圧感に気圧され、震えている。
怯える塊たちは、俺に救いを懇願してきた。
しかし、俺はそんな塊たちから目を逸らすよう目を瞑った。
塊たちに理性が
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