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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第6話 廃寮 現れるイレギュラー
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side 三人称
夜。
誰もが眠る、闇の時間。
星が瞬くそんな夜に、レッド寮の食堂から微かな光が零れ出ている。
その食堂では、十代たちが怪談話を披露し合っていた。
事の切っ掛けは、眠気が来ない十代が翔と隼人、そしてイエロー寮にいる直哉と雪鷹の2人を誘い、何かしようと言ったところ雪鷹が怪談やろうぜと言ったのが始まりだ。
雪鷹の言葉に十代は目を輝かせながら賛同し、翔と隼人は怖いから嫌だと互いに抱き合いぶるぶると震え、直哉は別に構わないと言って結果やる事になった。
嫌だといていた翔は、泉に浮かぶカードの都市伝説を披露した。
案外、満更でもないようだ。
その怪談の内容は、この島の何処かにあると言われている泉。
その泉には、自分の一番欲しいカードの絵柄が浮かび上がってくる。
その浮かび上がったカードを取ろうと泉に手を伸ばした時、泉の中から手が伸び、伸ばした手を引っ張られ泉の中へと消えてしまうというものだった。
翔の怪談を聞いて、隼人は怖がり震え、十代は面白そうだとワクワクしており、直哉と雪鷹はあほらしいと大きな欠伸をしていた。
そして、次は雪鷹の番となった。
雪鷹は机に置かれていたカードの上から1枚引いてそのカードを机に表側で出した。
これは、十代が怖い話を持っていないと言う翔と隼人のために考案したルールだ。
怪談話を行う人は、山札からカードを1枚引き、引いたカードがモンスターなら、そのモンスターのレベルにあった怖い話を披露する。
因みに、魔法や罠を引いた場合、怪談話を披露せずに次の人の番に代わる。
雪鷹が引いたのはモンスターカード。
そのレベルは4つ星だった。
雪鷹はフゥと息を吐き、ゆっくりと語り出した。
「これは、友達に聞いた話なんだけど、ある所にA子さんという女性がいて、ある日A子さんが部屋で友人と電話をしていると、隣の部屋から「ぎゃぁ!!!」という叫び声が聞こえてきたんだ」
突然叫び声を上げた雪鷹に全員がビクッと肩を震わせた。
「突然の叫び声に驚き、A子さんはちょっとごめんと友達に断りを入れてから電話を切り、声の聞こえた部屋に急いで向かいました。部屋に入ると、その部屋のど真ん中にあるソファーの上で、A子さんの彼氏が、ガクガクガクガク! て震えているんですよ。「どうしたの?」ってA子さんが聞くと、彼氏は震えながら、「俺・・・・見ちゃったよ・・・・目が合っちゃったよ・・・・」って言ってるんですよ。話を聞いてみると、彼氏、この部屋で椅子に座って本読んでたんですね。そこでトイレに向かおうと椅子から立ち上がると、ふと、足元から視線を感じたんですね。何かなって視線を落としてみると、黒い紐みたいな物が椅子の下から出てたんですよ。なんだろう
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