第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第47話:城内に入らねば何も出来ないのだが……
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(キングレオ近郊)
アローSIDE
皆が追い求めているデスピサロの情報を、この城に居るバルザックって奴が持っているらしいと言う事で、忍び込む隙を探しているアニキ達。
でも、以前にアニキ達が忍び込み大騒動を起こしてしまった為、城の警備が厳重になり入る込む事が出来ない。
オイラも狐の姿に戻り城の周囲を見回ったけど、フヨフヨと上空を漂うホイミスライムを見ただけで、他には特別な事は何もない。
警備は厳重そのものとしか言いようがない!
オイラなんかは馬鹿だから、アニキ達の総戦力を駆使して力尽くで突入しちゃえば良いのにって思う……
でも同じ事をリューノが提案したら、リュカさんが優しく『城の中には悪い事をしていない一般人も居るかもしれないだろ? 家で帰りを待つ奥さんや子供の為に、一生懸命お城の警備をしているだけの、真面目な兵士も居るかもしれないだろ?』と説明し、強行突入の危険性を教えてくれた。
かっけぇッス! 流石アニキの師匠……普段はふざけてる様に見えても、ちゃんと色んな事を考え行動しているんですね。
そうリューラに感想を述べたら、目を輝かせて喜んでいた……うん、今後はもっとリュカさんを褒めちぎろう!
「でもさぁ……このままじゃ城に入れないじゃん。どうすんのよ?」
お前等の地元なんだからお前等が案を出せよ……
そう思ってしまう様なマーニャの呟き。
「どうでしょう……私が商人として城内に入れる様、交渉をしてみると言うのは?」
するとトルネコが自分の価値を上げる為、役に立つアピールで提案してきた。
悔しいが良いアイデアだとオイラも思う。城内に入りさえすればどうにでもなるんだし……
「いや、それだと以前に大暴れした俺やマーニャさん・ミネアさんが一緒に入れない。コッソリ扉を開けて見つからない様に進まないと、バルザックやキングレオの下には辿り着けないよ! アイツ等には借りがあるんだから、俺達が直接行かないと……」
そうなんだよ……アニキ達は一度潜り込んじゃってるから、その方法だと一緒に行けなくなっちゃう。
「はぁ……ダメですか。良いアイデアだと思ったんですけどねぇ……」
「なぁ〜に大丈夫ですよトルネコさん。俺には考えがありますから……」
だがクールなアニキは何か考えがあるみたいで、ニヒルに微笑みながらオイラ達を見回す。
格好いい! シビれる!
「気取ってないで早く言いなさいよ!」
でも全てをブチ壊しにしたのは筋肉姫。
アニキと相性が悪いらしく、直ぐ突っかかってくる。ふん、ブスが!
「慌てんな貧乳姫……気持ちばかり先走ったって乳は大きくならないぞ(笑)」
「ムカつくわねアンタ……キ○タマ蹴り潰すわよ!」
「姫様、はしたない事を言っては……」
「おいおい……女の子なん
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