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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第3話 覗き事件と転生者
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んでお前がそっちに居るんだ?」

俺の目線の先にはボートの先端で俺の方を見ている雪鷹の姿があった。

「いや、ちょっとミスってな・・・・」

頭を掻きながら苦笑いする雪鷹。

どんなミスだよ。

俺は溜息を吐いて呆れた。

「そんな事より!! 翔と雪鷹を返せ!!」

十代が叫ぶ。

「私達にデュエルで勝てたらいいわよ!」

そう言って明日香はデュエルディスクを十代に見せる。

それを見ると、十代は面白そうに笑ってデュエルディスクを展開させた。

「「デュエル!!」」




「サンダー・ジャイアントでダイレクトアタック!! ボルティック・サンダー!!」

十代の場に居る巨体に黄色い鎧を纏い、仮面をつけたモンスターが両手を胸の所で向かい合わせると、その中心いい電気が集まって行き、巨大な雷の球を作りあげた。

そして、その球体を明日香に向かって放った。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

その攻撃によって明日香のライフは0となり、デュエルは十代の勝利で終わった。

「さぁ、勝ったんだから翔を返せ!」

ソリッドヴィジョンが消えると同時に十代が叫ぶ。

「まだです。今度は、私と直哉さんがデュエルして、直哉さんが勝てば翔さんはお返しします」

そう言って、デュエルディスクを展開し俺を名指しする女生徒。

誰だ?

そんな時、俺のPDAが振動し着信が来た。

着信相手は雪鷹だった。

なんで態々電話?

そんな事を思いながら俺は通話ボタンを押した。

「何だよ、言いたい事があるなら直接言えよ」

「それより、お目当ての人物見つかったぞ」

「ハァ? お目当ての人物?」

雪鷹の言葉の意味が分からず俺は鸚鵡返ししてしまった。

「シンクロ使いの転生者だよ。今お前に挑もうとしているその女の子が、例のシンクロ使いだ」

「!? マジかよ。それ」

雪鷹の言葉に俺は目を見開き、さっきより小声で話し返す。

「ああ、明日香が色々喋ってくれたよ」

「そうか・・・・・・」

俺はゆっくりと受話器から耳を離し、俺にデュエルを挑んだ女生徒に目を向けた。

彼女の後ろに、薄らと白い影が見える。

恐らく、あれは彼女の精霊だろう。

そして、彼女はその存在を認識している。

それだけは分かる。

後は・・・・・・。

「わかった。デュエルだ!」

そう言って俺はデッキをディスクにセットしディスクを展開した。

「・・・・君の名前は?」

「水瀬、水瀬理子といいます。よろしくお願いします」

そう言って理子は俺に頭を下げた。

「では、いきます」

「「デュエル!!」」


俺 LP4000

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