暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第3話 覗き事件と転生者
[3/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
「不潔ですわ!!」
ジュンコに続きモモエまでもが俺たちを覗き扱いしてくる。
確かに、この状況で説明しても無駄の様だ。
俺は抵抗を諦め、沈黙する事に決めた。
「査問委員会に突き出してやるわ!!」
そう言いながらジュンコとモモエは何処から出したのかロープで俺たちをグルグル巻きにして拘束した。
その光景を溜息交じりに見つめる明日香。
縛られた俺たちは女子寮のロビーに連れて行かれ、そこで俺たちの処分を考えるジュンコとモモエ。
翔は2人に必死に弁解するが、俺はその間も無言を続けていた。
ジュンコが再び俺たちを査問委員会に突き出すと言った時、明日香が助け船を出してくれた。
「ちょっと待って。私に良い考えがあるわ」
そう言って不敵な笑みを浮かべる明日香。
その瞬間、階段から二人の女生徒が降りてきた。
「面白そうな事をしていますね。明日香さん」
俺は降りてきた女生徒2人に目を向ける。
1人は背中まで伸びた水を連想させる青い髪に、怪しげな輝きを宿す紫の瞳を持っていた。
もう1人は、首まである黒髪、その髪が目元を覆い顔を隠していた。
しかし、その髪の隙間からこちらを窺う水色の瞳が俺の目に焼きついた。
見た事無い生徒だ。
アニメでも漫画でも、勿論ゲームにもあんな生徒はいなかった。
そう考えた時、俺の頭を1つの答えが過った。
「な!? 貴方は試験で見た事も無い召喚方法を使った、 水瀬(ミナセ) 理子(リコ)さん!?」
明日香がご丁寧に俺の知りたい事を説明してくれた。
この子がシンクロを使った転生者・・・・・。
俺はそう思い水瀬と呼ばれた女生徒を見た。
これも神の悪戯か?
いや、観世音が仕組んだ事か?
俺は頭の中で自問を繰り返した。
その事は後で考えるとして、俺は水瀬の後ろに目を向けた。
水瀬の後ろに隠れるようにしている子が気になって仕方ない。
「それに私たちも混ぜてくれませんか?」
水瀬の言葉に俺を除く全員が目を見開いた。
「あ、あの! 私は、別に・・・・・・」
水瀬の後に隠れていた子が初めて口を開いた。
「何言ってるんですか影光さん。これは好機ですよ? あの人たちの実力を確かめるチャンスなんですよ? そのチャンスを、みすみす逃すって言うんですか?」
俺は水瀬が言った言葉を聞き逃さなかった。
あの人たち、とは恐らく俺たちの事だろう。
水瀬はやはり・・・・・・。
「・・・・うぅ、は、はい」
影光と呼ばれた女生徒は上手い事水瀬に言いくるめられた。
この事は直哉に報告しないとな。
そんな事を考えていると明日香がPDAで誰かにメールを送って
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ