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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第3話 覗き事件と転生者
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の館に、その隣に広がるシンとした湖。
湖の真ん中には、夜天に輝く黄金の満月が映し出され、幻想的な光景が俺の目に飛び込んできた。
その光景に俺は息を呑んだ。
気付けば、俺は森の住人たちが奏でる静かな旋律に誘われ、歩みを再開していた。
歩みながら俺が見ているのは、輝きを放つ2つの満月。
「すごいな・・・・」
俺はその場に座り込み満月を眺めた。
「あれ? 雪鷹君?」
突然、俺を呼ぶ声が聞こえた。
声のした方に目を向けると、そこには十代の弟分、翔が立っていた。
「よう、翔。どうした?」
こんな時間にここで何をしているんだと思い、俺は翔に訊ねた。
「どうしたって、雪鷹君こそなんでここに?」
翔は俺の質問に質問で返してきた。
「ん? いや、なに。散歩してたら、余りにも月が綺麗なんで、ここに座って眺めてるんだよ」
そう言って俺は再び月に目を向けた。
「へぇ〜そうなんだ」
そう言って翔が俺の隣に立つ。
「そう言う翔はどうしてここに?」
「え!? あぁ〜、そ、それは・・・・」
俺の質問に翔は挙動不審な態度をとった。
その時だった。
けたたましい女の怒号が飛んできた。
「アンタ達!! そこで何してるの!!」
「「!?」」
突然聞こえた声に驚き、俺と翔は声の方に顔をバッと向けた。
そこには、バスタオル一1枚で体を隠し、俺たちを睨んでいる明日香とその取り巻きが仁王立ちをしていた。
確か、枕田ジュンコと浜口モモエ、だったかな?
「ゆ、雪鷹に翔君!?」
俺たちの姿を見て驚愕する明日香。
「明日香? お前、何て格好してるんだよ。風邪ひくぞ?」
呆れた口調で俺はそう言った。
そう言った途端、明日香は顔を真っ赤にさせて怒鳴ってきた。
「それより! 貴方達! 此処で何してるの!!」
「なにって、月見だよ。月見」
そう言って俺は空にある満月を指さした。
「そうじゃなくて!! ここ、女子寮で何してんのって聞いてるの!!」
「「へ?」」
明日香の言葉に俺と翔は素っ頓狂な声を上げて固まった。
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!???」」
女子寮に俺と翔の叫びが響き渡った。
「まさか、知らなかったの?」
明日香の言葉が俺の核心を突いた。
知らなかったのではなく気づかなかったのだ。
確かに館は見えていたが、それが女子寮だという事には気付かなかった。
そんな事を考えているとジュンコが声を上げ俺たち2人を指さし、叫んだ。
「アンタ達さては覗きね!!」
その言葉に俺と翔は反論を述べようとした時、それを遮るようにモモエが叫んだ。
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